江夏由洋
@yosh_enatsu

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2日目に感じたことですが、映像業界のトレンドは「デジタルシネマ」でしょうか。そのデジタルシネマの中に4Kというキーワードがあるんだと思います。ちなみに4K以外のキーワードが「カラーグレーディング」と「ハイスピード」です。AdobeはCS6からSppedGradeというカラーグレーディングのソフトウエアをリリースしました。またノンリニア編集として入力から出力まで4Kを完全にサポート。Adobeがデジタルシネマを守備範囲の視野に入れていることは、クリエータとして大変心強いことです。

そんなデジタルシネマを一番に意識している会社があります。それがBlackmagic Designです。今回Blackmagic Cinema CameraのMFT版を発表。まさかBMDがシネマカメラを出すとは…と思った人は多いとは思いますが。何といってもDaVinci Resolveという「デファクトスタンダード」となりつつある最高峰のカラーグレーディングツールとの組み合わせは、大きな可能性を持っていると言っていいでしょう。もちろん4Kソリューションを担う製品も次々と発表し、BMDはいよいよ業界のリーディングカンパニーとなりましたね。

デジタルシネマの火付け役となったCanon EOS 5D MarkIIが発売になってから5年目となる2012年。HDビデオに変わる映像スタイルこそが次世代の形になっていくのでしょう。

石川幸宏
@seabirdsYI
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いま撮影現場では、GPS機能を使った太陽入射角の測定や、デジタルスレート(カチンコ)など、いまやiPadやiPhoneに代表されるデジタルモバイルデバイス用の様々な専用アプリが普及して、撮影現場に様々な利便性を生み出している。このことは現場のスタッフに多くの利益を生み出していることは間違いない。その一方で、今回のInterBEEに見られるような、4Kなどの高画質映像の制作では、RAW、Logなどのワイドなダイナミックレンジを活かしたより広い階調・高感度など、これまでのビデオカメラにはない新たな機能条件が加わってくると、照明方法はもちろん、DITなどの必要性からメイク方法や衣装の選び方、制作スタッフの仕事内容など、撮影現場に関わるスタッフ全員の動きや道具までが変革する可能性がある。高画質化によって実はこの現場の主体情報以外のメタデータの利用範囲がこれまで以上により拡大し、制作全般のフローまでもデジタル化=効率化する一つのきっかけになるのかもしれない。

ビデオアシストソフトウエアQTAKE HDは、様々な撮影サポート機能を備えているが、その中で今後注目できる機能として、制作スタッフに必要なメタデータの詳細記録、例えば素材からサムネイル、テイク、シーン、カメラ、LUTまでのメタデータをレポートとしてPDFに書き出せる機能がある。こうしたメタデータの利用もこれからは現場の制作スタッフの活動を効率化する重要な機能、そして映像制作フローの根幹を支えるポイントと成り得る。実はメタデータコントロールこそ、次世代映像制作の大きな鍵と成るかもしれない。

小寺信良
@nob_kodera

さて本日InterBEE2日目は、ライブストリーミングに便利な周辺機器を集めてみた。ケーブルブランドとして知らない者はないCANAREブースで見つけたのは、HDMIをEthernetに変換して伝送するトランスミッタとレシーバのセット「HDE-100」。通常HDMIは規格上10m程度しか伝送できないが、Ethernetに変換すれば100mまで延長可能。ポイントは、非常に低価格ということだ。トランスミッタとレシーバ合わせて、46,305円。

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この安さは画期的、HDE-100

HDMI 1.4対応なので、1080の3Dや4K2Kまで伝送できるほか、HDCPコンテンツの伝送にも対応。さらに赤外線の受光/発光ユニットを取り付けることで、赤外線リモコンの信号も伝送できる。ホール設備におけるモニターケーブルの延長用途などを想定しているようだが、ライブ配信システムにも十分使える。ディレイは1フレーム以下という事なので、まず問題ないだろう。

もう一つご紹介したいのは、スターコミュニケーションズ取り扱いのTVU Pack Mini。昨年のInter BEEではカタログしかなかったが、今年いよいよ実機がお目見えした。6系統のモバイルルーターが接続可能で、本体に音声モニター出力も備えている。カメラの後ろにマウントできるサイズなので、ライブ中継もかなり機動性が上がる。

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カメラに付けられるTVU Pack Mini

レシーバー側のシステムとのセットで195万円という事だが、例によってレンタルも検討中という事であった。昨年からInterBEEの「練り歩き」はリュック型のTVU Packでお送りしているが、来年の練り歩きは機動性の面からこれになるかもしれない。

手塚一佳
@tezukakaz
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RED MEIZLER MODULE。iPadからRED EPICの全機能を操作できる

InterBEE2012、2日目。今回のInterBEEは、事前発表製品が大半で会期中発表の新製品が少ないのが特徴だ。そのほとんどが当日朝のサプライズだったPhotokina2012とは正反対で、これもまたお国柄がでていて面白いと感じる。しかし、事前発表製品と言っても舐めてはいけない。その多くが日本で直接触ることが出来る展示としては初である事も多いのだ。既発表品の中での私の今回のお気に入りは、写真のRED MEIZLER MODULEだ。REDカメラがiPadから完全リモコン動作できる様子は非常に面白かった。映画「ホビット」でもこうしたリモート撮影技術が使われているという。

また、ぶらり中にSONYブースでF55をドッカブルさせて貰えたのも嬉しい経験だった。肩に乗せてみると、表示パネルの位置などでいかに考え抜かれた設計であるかがわかり、更にF55が好きになってしまった。これがサプライズ品だとモックや動作や強度に問題のある本当の試験機ばかりで、こうやって実際に触ることなどは出来やしない。事前発表には事前発表の良さがあるのである。今年のInterBEEは、そうした最新の機材に実際に触る事が出来る、体験型のイベントであるとも言えるだろう。

ふるいちやすし
@looralart

2日目も現場機材、というか身の周りの物を中心に見て回る。どうしてもハイテク機器に目を奪われ勝ちだが、とにかく手に触れる事の多い現場の道具、これが良くなればダイレクトに映像が良くなったりロケの進行がスムーズになる。このInterBEEでも地味だけど探せば色々出てくる。デジタル一眼の流行以来、小さく軽いカメラでドンドンいい画が撮れるようになったお陰で、周りの道具も安くで工夫に満ちた道具がドンドンリリースされるようになった。そんな中で熱いのは韓国のメーカー。実は昨日紹介したモニターもほとんど韓国のメーカーで、韓流ドラマの盛り上がりが映像業界全体を盛り上げているのだろう。リグ関係も韓国の出展者が目立つ。

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VARAVON SLIDECAM もその一つ。軽量なカメラだからこそ「これで充分だろう」という考えの細いレール。それも三脚を使って固定したり写真のようにローラーを付けたりいろんな工夫ができる。しかもこれなら三脚のケースに忍ばせて簡単にどこへでも持って行ける。動画である以上、動く物を撮るだけでなく、カメラをどう動かすか。そこにアイデアが必要なのだ。

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日本もがんばってるぞ!と言えるのはmukという小さなファクトリー。折しもプチシネ協会で連載しているNIKON 1にCマウントレンズを付ける為のアダプターを販売している。今回はkowaという工業用Cマウントレンズを出展していたが、驚く程高い描写力を持っており、さらにマイクロフォーサーズのカメラに付けてもケラレないイメージサークルを持っている。右の写真はレンズにiPhoneをひっつけるアダプター。これはPRONEWSライター陣の興味を大きく集めていた。

岡英史
@VIDEO_NETWORK

二日目は恒例の挨拶回り含めたブースへの挨拶からスタート。まずはLibecから。今回のInterbeeではようやく待望の三脚としてRSP(アールエスプラス)シリーズが登場した。RSシリーズの登場から約2年、その間にリモートヘッド+JIBと言う特機も開発・発売までしたがやはり個人的にはRS以上の三脚を期待していたがそれが現実になったと言うことだ。しかも今回の三脚は非の打ち所が全くない、グローバルで完全に通用する品質。特にビンテン・ハトラーを使ってるカメラマンには是非そのフィーリングを確かめて貰いたい。ビンテン100と同じフィーリングで動き、止まるのを体感できるはずだ。これで高性能な日本製のカメラを支える三脚も高性能な日本製で揃える事が出来るのは個人的には大歓迎な出来事だ。

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SONY PMW-F55やCanon C500も素晴らしいカメラだが今回の一押しはやはりNABの登場以来ずーっと押しているGY-HYM650・600シリーズに尽きる。今すぐに自分の仕事で使用出来、なおかつ欲しい機能を99%搭載していると言う点で考えてもHM650シリーズしか考えられない。若干登場時には個体差なのか本来の機能を100%発揮出来ていなかったがそれもこのInterbee前に新しいファームウェアを書き換えることにより気にすることが無いと言って構わない。常に2スロットの内1スロットに書き込みをし続けるバックアップモード収録や、簡易的にダイナミックレンジを広げる事が出来るWDRの搭載、またHMシリーズお得意のマルチフォーマット収録やワイド端29mmからの23倍ズームレンズ等、間違いなく今期のNo1ハンディカムだ!

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