Bコースは、映像のことに詳しくない一般の人でもInterBEEを楽しめるというコース。InterBEEは映像業界人向けの展示会だが、一般の人でも4Kや8Kといった次世代放送を観たり、特殊撮影の現場やスローモーションなどのカメラで撮影された映像を観て楽しむことが可能だ。4K放送は2年前倒しの2014年7月、8K放送も2年前倒しの2016年となることが今年になって発表されたばかり。そのため、今年のInterBEEでは4Kや8Kといった次世代放送関連の展示が多く、ブースで4K放送を公開しているところも多いだろう。4K放送は非常に高精細で、初めて見る人ならばその美しさに驚くはずだ。また、実写映像とCGをリアルタイムでデジタル合成するバーチャルスタジオやスーパースロー撮影対応カメラといったデモ、ウェアブルカメラの展示、最新の映像制作環境なども面白い。このコースを回ってぜひ映像の世界を楽しんでほしい。

1
ヒビノグループ

(ブース#4211)



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マイクロホンやアンプ、プロセッサ、スピーカーシステム、ミキシングコンソールが展示されている。ここのブースに来れば、ハーマンプロフェッショナルのAKG、AMCRON、BSS AUDIO、dbx、JBL PROFESSIONAL、Lexicon PRO、Soundcraftといった著名なブランドを見られるほか、多数の音響機器を一度に見ることができる。Soundcraftのミキシングコンソール、JBL PROFESSIONALのラインアレイ・スピーカー、DPA Microphonesのマイクロホン、STUDERのミキシングコンソールなどが注目だろう。
2
ヤマハミュージックジャパン

(ブース#4310)



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レコーディングや映画、番組制作ではどのような機材を使って制作されているのかを見てみよう。ヤマハのブースでは子会社のスタインバーグとのコラボレーションで生まれたアドバンストプロダクションシステム「Nuage」やDTM系ソフトウェアの「Cubase 7」、「Nuendo 6」などが定番の製品を見ることができる。グループ会社の「NEXO」のスピーカーシステムやその他のミキシングコンソール、PAシステムなど次世代の音響システムなども注目だろう。
3
アビッドテクノロジー

(ブース#4617)



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ノンリニアメディアクリエーションのリーディングカンパニーといわれる同社のブースに注目しよう。編集室の中だけではなく、どこからでもメディアを制作し共有できる環境のAvid Everywhereと呼ばれるソリューションなどの展示はさすがと思うはずだ。このほかにもオンライン共有ストレージシステム「Avid ISIS 5500」や、短時間でプロジェクトを完成するために必要な性能やサウンドミックスを可能にするミキシングコントロールサーフェス「Avid S6」などの新製品も展示されるだろう。
4
アストロデザイン

(ブース#5317)



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映像機器メーカーの開発、研究に使われている放送関連機器やディスプレイ計測機器を手がける映像機器メーカーだ。恐らく会場の中でもっとも8K関連の展示が充実しているブースで、カメラヘッド「AH-4800」などが展示されるだろう。話題の4K 9インチモニタや、表示デバイスにフルHD解像度の有機ELディスプレイを採用した高解像度フルHD電子ビューファインダーの展示もこのブースで見ることができる。
5
パナソニック/パナソニック システムネットワークス

(ブース#5418)



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9月に4K対応テレビも発表したパナソニック。NABで発表されていた業務用4Kタブレット製品など、同社ならではの4K対応製品も徐々にラインナップを充実させてきている。注目はIBCで発表された「4K VARICAM」のプロトタイプや、来春発売予定のP2カメラとしては初のAVC-ULTRAコーデック対応ハンドヘルドカムコーダー「AJ-PX270」。その他、ショルダー型フルHD 1080p AVCCAMカムコーダーの新製品「AG-AC8」などの展示も予定されている。
6
オートデスク

(ブース#6121)



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ビジュアルエフェクトをリードしてきたFlame Premium 2014とSmokeが展示される予定だ。Flameは業界定番のフィニッシングツールで、特に3Dコンポジティングやリライティングなどの3Dビジュアルエフェクトの機能は見ていても面白い。一方、SmokeはMacで動作をしながらFlameのような合成機能と編集機能を搭載したソフトだ。ブースでは最新バージョンのデモやユーザーセッションが多数行われる予定なので、ぜひ見てほしい。
7
昭特製作所/レントアクト昭特

(ブース#6504)



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テレビ局では名の知れたメーカーで、番組の収録現場に欠かせないペデスタルやクレーン、トライポッドといった映像の足回り関連が展示されている。ロボットシステム、ヴァーチャルシステム、マニュアルシステム、プロフェッショナル三脚システム、X-Yトラッキングドリー機能付きバーチャルスタジオ向けVRクレーンなど、見ていて面白いものが多い。また、アクセルブレーキ操作なしに重心移動によって動きを制御する「Moving Dolly」もユニークだ。
8
朋栄

(ブース#6506)



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業務用映像機器の開発/製造/販売をしているメーカーで、スイッチャーやアーカイブなどいろいろなソリューションが展示される。その中でもフル4K高速度カメラ「FT-ONE」に注目だ。4Kで最大1,000コマ/秒のスーパースロー撮影のデモに目を奪われるはずだ。国内初展示の新製品として、直観的なタッチパネル操作で、4K映像の中から任意のサイズで切り出しポイントを設定し、HDコンテンツとして出力することが可能な4K切り出しシステム「ZE-ONE」も登場。
9
ソニー/ソニービジネスソリューション

(ブース#7106)



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数々の4K関連製品や4Kワークフローなど、InterBEEの中でももっとも4Kの展示が充実しているブースだろう。XAVCフォーマットで4K解像度(4096×2160)の撮影に対応した業務用4Kハンディカムコーダー「PXW-Z100」や、Eマウントシステムを採用した業務用レンズ交換式カムコーダー「NEX-FS700R」、業務用4K SXRDプロジェクター「SRX-T615」などいろいろな4K製品群が展示されるだろう。ソニーの4Kシステムで撮影した各種4K映像も上映も注目だ。
10
キヤノン/キヤノンマーケティングジャパン

(ブース#8322)



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一眼レフカメラで御馴染みのメーカーだが、InterBEEでは映画、TV番組、コマーシャルなどの撮影現場で使われている映画制作機器「CINEMA EOS SYSTEM」や、放送業務用映像機器などが展示される。普段はなかなか実物を見られないEFシネマレンズやEOS C500と外部レコーダーとの組み合わせ例などの展示に注目だ。また、業務用デジタルビデオカメラや動画撮影機能を搭載した一眼レフカメラの展示も楽しめるだろう。
11
GoPro NIPPON

(ブース#8511)



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放送からホビーまであらゆるシーンで注目されているアクションカメラGoProに注目だ。GoProの魅力であるさまざまなハウジングやマウントなどのオプションの展示や、スポーツやビジネスなどあらゆるシーンで撮影された迫力の映像を観覧できるだろう。また、10月1日に発表された次期追加モデル「HERO3+」の現物も展示されるかもしれない。

※掲載しているブース写真は過去に開催されたイベントのものです。


Aコース [Inter BEE 2013の歩き方] Cコース