Carl Zeissブース 360°全天球動画
RICOH THETA Sで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)
Carl Zeissブースレポート
Carl Zeissはデザインを一新した新たなレンズシリーズとして、デジタル一眼レフ用としてZEISS OtusやMilvus、ミラーレス一眼用オートフォーカス対応のEマウントレンズZEISS BatisやZEISS Loxiaを出展。ARRIブランドの新製品Anamorphic Ultra Wide Zoom AUWZ 19-36/T4.2はブースには見当たらなかった。
同社はCompact PrimeやUltra Primeなど新たなレンズシリーズを以前から立ち上げており、ARRIだけでなくソニーやExoLensなど他社との提携によるレンズ開発も行っており、レンズを元に映画や写真だけでなくビデオやスマホ用のレンズアタッチメントなど幅を広げている。
ZEISS Otusは、現在28/55/85mmの3本がラインナップされているされている。いずれもF1.4と比較的明るいレンズで、筐体が金属製ということもあるが、1kg以上の重量がある。映画系のレンズではこうした開放時の明るさを統一されていることが多いが写真用のレンズでは珍しい。ZEISS Milvusも写真用のレンズで21/35/50/85mmのほか、50/100mmのマクロレンズというラインナップで、写真撮影を行う上でよく使う焦点距離をカバーしている。F値は1.4/2/2.8それぞれ異なっており、Otusのように統一されていないが、Otus同様従来の写真用レンズに比べると比較的重量級だ。
ZEISS Otusはスチールカメラ用のレンズで現在28/55/85mmの3本がラインナップされている。いずれもF1.4と非常に明るいレンズとなっているため、開放近くでの浅いピント範囲の描写が可能
ZEISS Batisは、オートフォーカス対応となっており、18/25/85mmの3本がラインナップされている。ピントの範囲がデジタル表示されるという機能を搭載しているが、マニュアルの写真用レンズには絞り指標に絞り値に応じたピント範囲の表示があるのが一般的でそれをデジタル表示したというイメージだ。ただ、ピントの合う範囲は画素ピッチやデベイヤーの処理方法、許容錯乱円によって異なるので正確さに関しては条件によって異なるはず。
ミラーレス一眼用ZEISS Batis。有機ELディスプレーが装備されており、合焦距離と被写界深度が表示される。ピントが合った距離に対して前側と後ろのピント範囲がそれぞれ表示される
写真左:ソニーEマウントマニュアルフォーカスレンズZEISS Loxia写真右:ソニー製フルサイズミラーレスカメラ用オートフォーカス対応レンズZEISS Batis
フォローフォーカスやモータードライブなどを利用する場合フォーカスリングなどにギアが必要となるが、今回Carl Zeiss製のギアが発売された
ZEISS ARRI Master Anamorphic MA 180mm/T1.9。上映用映画撮影で使われる単焦点レンスのシリーズで28/35/40/50/60/75/100/135/180mmがラインナップされており、すべてT1.9に統一されている
スマホを装着して使用する3DビュアーZEISS VR One。コンシューマ部門の製品だがNABでもVRや3D関係の出展もあり、メガネや双眼鏡なども扱っている同社としては当然のなりゆきなのかも知れない。但し日本未発売