太陽光にも負けない日中シンクロでも使える大光量ストロボを実現

一押しの展示は、CP+の会期に合わせて発表したグリップ型スピードライト「MG10」だ。ブースのスタッフに「MG10」の開発のポイントを聞いてみると、大光量のスロトボがほしいというユーザーからの要望に応えたところだという。屋外でストロボを使って日中シンクをさせると、クリップオンだと絞って撮らないといけなくなるので太陽光に負けてしまう。「日中シンクロでも耐えられる大光量のストロボがほしい」という要望が多く寄せられていたという。

しかし、クリップオンストロボは頑張って光量を上げたとしても、最大ガイドナンバーは60ぐらいが限界。また、クリップオンストロボはあまり大きくするとホットシューに負担がかかりすぎて破損をさせてしまう可能性もある。

そこで、ニッシンの1つの結論としてグリップタイプのストロボになったという。グリップタイプにすることによってコンデンサーを大きくしたり電池もたくさん搭載して大光量のストロボの仕様にすることができる。こうして最大ガイドナンバー80を実現した「MG10」を実現したという。

発光部に高耐熱クオーツ管を採用し、最大ガイドナンバー80の大光量を実現するグリップ型スピードライト「MG10」

カメラと付けて使ったり、離して使うことも可能

大光量を実現したいならば、モノブロックストロボという選択もある。ただし、モノブロックはそれなりの大きさがあるので、取り回しが大変だったり、小回りができない。クリップオンのいいところは、小型・軽量なので、持ち運びも非常にコンパクトで収まりやすいところだ。グリップタイプは、クリップオンストロボとモノブロックの中間みたいな存在で、オンカメラでもオフカメラでも使えるのも「MG10」の特長であるという。

また、「MG10」は、高耐熱クオーツ管を採用しているところもポイントとなっている。従来の製品は、連続発光で発光部が高温になると過熱防止機能が働き、安全のために発光を停止する仕様になっている。高耐熱クオーツ管は高温に強いので、熱が上がっても絶え続けて、発光を続けることができるという。途中で止まったりしないのも特長であるという。

本機左右どちらにも装着可能な専用ブラケットが付属し、カメラと組み合わせて使うことが可能

本体の操作パネルは、電源ボタンとオープンモードボタン、チャンネル設定ダイヤルと発光グループ設定ダイヤルのみ。操作設定はすべてワイヤレスTTLコマンダー「Air10s」から行う