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話題のカメラスタビライザーを次々とリリースするジンバル専門メーカー

BIRTVは、中国国内を拠点とする多数のスタビライザーメーカーの出展も大注目だ。そのスタビライザーメーカーの中でもっとも大々的に展示していたのはZhiyunだ。Zhiyunは創業して間もないジンバル専門のメーカーで、次世代モデルのプロトタイプ「Crane 3 Lab」の展示が注目を集めていた。そこでZhiyunの魅力から最新モデルのCrane 3 Labの特長まで、同社アジアパシフィックセールスマネージャーのWayne Lui氏に聞いてみた。

――Zhiyunとはどのようなメーカーでしょうか?

Zhiyunはカメラスタビライザーの専門メーカーです。創立してまだ若い会社ですが、ここ3年は特に急成長を遂げております。特にハンディーのスタビライザーの中では恐らく世界一ではないかと誇りをもっています。

アジアパシフィックセールスマネージャーのWayne Lui氏

――「世界初でAIを搭載」や「世界初の3軸カメラスタビライザー」などの製品を実現してきたことから、スタビライザーの世界的リーダーと呼ばれることもありますね。

リーダーと呼ばれるのはまさにその通りです。我々の会社で作られている商品は、ほとんど業界内では初、もしくは今までにない機能やデザインなどの実現を目指してやっています。世界にまだない技術や機能を取り入れた後に、ほかのメーカーが似たアイデアを使った製品開発をしているのが見られますね。

現在発売中のフルサイズの一眼レフカメラサイズに対応するモデル「Crane 2」

――Zhiyunはスタビライザーに特化した専門メーカーなのでしょうか?

スタビライザー専門のメーカーです。少なくても今年から来年にかけてもジンバルに集中した計画をしています。スマートフォン向けからDSLR向けまで幅広く対応したモデルを予定しており、今後も初心者から動画撮影専門のプロフェッショナルの方たちまで対応していきます。

――昨年は日本のInterBEEにも初出展していました。今年も出展しますか?

11月のInterBEEには今年も出展します。9月はIBC2018やPhotokinaに出展し、そのほか、アメリカ、香港、インド、ドバイまでいろいろな展示会に出展する予定です。

――Zhiyunが他社よりもリードできる秘密を教えてください。

やっぱり1番の秘密は、今の技術に満足できず、常に利用者の立場になってどういうものが必要とされるかニーズを常に鋭く察知しているところです。そして、役員が自ら研究に参加して素晴らしいアイデアなどの面で中心的な役割を果たしてみんなを引っ張っています。恐らくこれが他社よりもリードできる秘密なのではないかと思います。

――Crane 2とDJIのRonin-Sを比較した場合の御社の製品のアドバンテージを紹介してください。

2つの商品は、それぞれ別々に長所があると思います。どちらが優秀か?はっきりしたことは言えません。競合メーカーから新しいシリーズがリリースされて、弊社のもっていない新しい技術を実現しているならそれを否定するわけでなく、いいものは吸収して、それを機にまた新しいアイデアを生み出したりすることもあります。

Craneスタビライザーの新バージョン「Crane 3 Lab」のプロトタイプを展示

――ブースには、ショーケースに入れられた新製品を展示していますね。

サンプルを2つ展示しています。その中のうちの1つは、早ければ来月に発表します。もう1台はまだはっきりした日程は決まっていませんが、2ヶ月以内には発表されるでしょう。

そのうちの1つは本格的な撮影の方を対象にした「Crane 3 Lab」というモデルです。Crane 3の後ろに「Lab」がつきます。Labには専門的ないろんな技術が入っています。その隣のコンパクトな新製品は「Weebill」と呼ばれる新製品です。

横から見たCrane 3 Lab。独特のハンドルを採用している

真後ろから見たCrane 3 Lab

上から見下ろしたCrane 3 Lab

――最後にCrane 3 Labの特長を教えてください。

仕様はまだ発表できない段階です。今回はワイヤレス機能を特長としていることぐらいしかご紹介できません。

新型軽量スタビライザシリーズの「Weebill」

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Vol.04 [BIRTV2018] Vol.06