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txt:飯田雄平、編集部 構成:編集部
3.6kgのペイロードに対応する大型の片手持ちジンバル
RONIN-Sは、DJIからRONINシリーズ初の片手持ちとして発売されたジンバルだ。特長は、片手持ちなのに両手持ちのRONIN-Mと同じ3.6kgのペイロードを実現しているところだ。ただし、本体は1.8kgと重量があるので、片手持ちジンバルの中では大型な部類。片手持ちといいつつも正直、カメラを載せた状態で片手でのオペレートはつらいところだ。
ロール軸の軸受けが斜めな構造となっており、カメラ背面のモニターは見やすい(トップイメージを参考にしてほしい)。この仕様はFILMPOWERのSlantシリーズにも見られ、バランス調整がしやすいといったメリットもある。
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DJI RONIN-S |
ZHIYUN Crane 2 |
FEIYU TECH a2000 |
FILMPOWER Nebula 4100 Slant |
FILMPOWER Nebula 4500 5-Axis Slant |
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積載量 | 最大3.6kg | 最小500g 最大3.2kg |
最小250g 最大2.5kg |
最大1.8kg | 最大4kg |
バッテリー 駆動時間 |
12時間 | 最小12時間 最大18時間 |
12時間 | 最大10時間 | 最大8時間 |
重量 | 約1.5kg(ジンバルのみ)、約1.85kg(ジンバルとグリップを含む) | 1.25kg | 約1.1kg(ジンバルのみ) | 716g(ジンバルのみ)、約810g(ジンバルとグリップを含む) | 1.2kg |
軸数 | 3軸 | 3軸 | 3軸 | 3軸 | 5軸 |
価格 | 税込92,800円 | 税込84,000円 | 税抜99,500円 税込107,460円 |
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国内問い合わせ先 | DJI JAPAN | VANLINKS | Grow |
トルクのあるモーターでなめらかなカメラワークが可能
作りはDJIらしく、がっちりとした質感だ。ロック部の構造もしっかりしていて安心できる。
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モーターはかなりパワフルだ。ペイロード3.6kgという余裕あるスペックで、少しくらいバランスが取れていなくても全く問題はない。ソニーα7 III+シグママウントコンバーターMC-11+キヤノンEF24-70mm F2.8L II USMというかなりヘビーな組み合わせでもパワフルに駆動した。
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ジョイスティックでのパン・ティルトの操作を行なう。レスポンスやスピードは非常に早い。ジョイスティック自体も大きく、操作しやすい。
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RONIN-Sの操作部
カメラ制御ボタンででRecボタン操作、フォーカスハンドホイールでフォーカス操作を制御できるが、対応機種はそれぞれ異なる。最新の対応機種に関しては公式WebページのRonin-S 対応カメラ一覧(英語版)で確認してほしい。
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RONIN-Sのフォーカスリング
■2018年12月4日現在のカメラ対応状況
キヤノン | EOS 6D Mark II | 撮影の開始と停止、スチル撮影に対応(RSS-IRケーブルを使った場合) |
5D Mark III | 撮影の開始と停止、スチル撮影のほかにプルフォーカス、オートフォーカスが可能(別売のMMC-Miniケーブルを使った場合) | |
5D Mark IV/EOS-1D Mark II | 撮影の開始と停止、スチル撮影のほかにプルフォーカス、オートフォーカスが可能(MMC-Bケーブルを使った場合) | |
パナソニック | GH3/GH4 | 撮影の開始と停止、スチル撮影に対応(別売のRSS-Pケーブルを使った場合) |
GH5/GH5s | 撮影の開始と停止、スチル撮影のほかにプルフォーカス、オートフォーカスが可能(MMC-Cケーブルを使った場合) | |
ニコン | D850/D5 | 撮影の開始と停止、スチル撮影のほかにプルフォーカス、オートフォーカスが可能(MMC-Bケーブルを使った場合) |
Z7 | 撮影の開始と停止、スチル撮影のほかにプルフォーカス、オートフォーカスが可能(MMC-Cケーブルを使った場合) | |
ソニー | α7 S/α7 II/α7S II α7 RII/α7 III/α7R III/α9 α6000/α6300/α6500 |
撮影の開始と停止、スチル撮影のほかにズームコントロールス、オートフォーカスが可能(別売のMMC-Multiケーブルを使った場合) |
RONIN-S向けのアクセサリーを9種類発表
DJI Japanは11月22日、RONIN-S向けのアクセサリーを9種類発表。特に手動でレンズをプルフォーカス可能な外付けフォーカスモーターは待望のアクセサリーだ。また、バッテリーグリップなしでも使えるアクセサリーなど、さまざまなシーンで、RONIN-Sが使いやすくなりそうだ。
■Focusモーター/Focusモーターロッドマウント/Focusギアストリップ
内部調整できないマニュアルレンズをコントロールできるようになる。Ronin-S付属のフォーカルホイールとの併用と絞り・ズーム・フォーカスリングにフォーカスモーターを取り付けることで、撮影中にこれらの設定を素早く焦点調整ができる。レンズコントロールを、0.02°の精度で可能。
フォーカスモーターは、Ronin-Sにフォーカスモーターを取り付けるロッドマウントと、さまざまな種類のレンズにフィットするフォーカスギアストリップのパーツが2種類同梱されている。Focusモーターの価格は税込22,000円。Focusモーターロッドマウントの価格は税込2,600円。Focusギアストリップの価格は税込2,600円
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■コマンドユニット
側面に明るい小型ディスプレイを取り付けることで、モバイル端末がなくてもモーターパラメーターや送信機、操作モードなどの重要な設定を簡単に調整できるようになる。価格は税込16,800円。
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■BG37グリップ
2400mAhの内蔵バッテリー。長時間撮影をしたいユーザー向けで最大12時間の使用可能。価格は税込12,900円。
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■トップホットシューブラケット
一眼レフカメラをRonin-Sに確実に取り付けることができるアクセサリー。車体にジンバルを搭載する時などに最適なアクセサリー。操作中に外付けマイクや照明システムを取り付け可能なコールドシューマウントも付属している。価格は税込6,400円。
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■ユニバーサルマウント
Ronin-Sを車体やジブ、ケーブルカムシステムなどに搭載できるようになる。独立した2つのDC-INポートを使用して、DJIの高性能バッテリーシステムのデュアルTB50バッテリーマウント(別売)に接続し、Ronin-Sを給電できる。
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■外部GPSモジュール
高加速時や減速時に安定性を向上させ、水平を保ち、滑らかな映像が撮影可能。GPS信号により、突然の動きに反応するジンバル応答性を実現し、ユーザーエクスペリエンス全体を向上させる。
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拡張性も充実
RONINシリーズに対応した制御デバイスでの拡張が期待される。遠隔ジンバルコントローラーのDJI FORCE PROや、MasterWheelといった、ハイエンド向け機材との連携が可能だ。値段もハイエンドだが、一度試してみたいものだ。
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DJI FORCE PRO。レイテンシ10ミリ秒以下というシンクロ速度で完全リモートオペレーションが可能
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Master Wheels。無線接続したジンバルを、パン・ティルト・ロールの三方向への操作することが可能
携帯性、パッケージ
強化発泡スチロールのような材質のケースに収納されているため、軽くて持ち運びが容易だ。バッテリーはハンドル内に埋め込みのタイプ。最大12時間駆動。個人的にはもう少し駆動時間を減らしてでも軽くしてほしかった。
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RONIN-Sのパッケージング
充電端子が本体部分についているため、充電時は本体とハンドルを繋げて充電することになるのが少し煩わしい。
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まとめ
発売当初はフォーカスホイール対応がGH5シリーズのみだったが、定期的なアップデートで現在ではキヤノン、ニコン、ソニーの主要なカメラへの対応を実現している。さらに、メカニカルフォーカスの登場によって、フォローフォーカスはほぼすべてのカメラ・レンズに対応したのもポイントだろう。
ドローンでお馴染みのDJI製品ということでユーザーが多く、サポートもしっかりしているといったポイントでは安心だ。ただ、MFT機やAPS-C機などには重量的にはオーバースペックとなるだろう。旅先で持ち運ぶなどの用途では少々ヘビーだ。
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txt:飯田雄平、編集部 構成:編集部
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