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Shogun Studio 2は、Shogun 7を2台並列に配置したと言えばイメージしやすいと思う。3RUのラックマウントに収めら、奥行きも短くコンパクトでスペースは取られない。したがって小規模の中継車等に最適のマルチチャンネルレコーダー・プレーヤーだろう。
片方のモニターで4K60P×1ch、HD60P×4chのそれぞれを同時に収録でき、タッチモニターを使ってスイッチングしながらプログラムアウトに送出できる。それにプラスしてプログラムアウトもファイルデータとして収録することができ、HD60P×5本のストリム収録が行える。つまりはShogun Studio 2が1台あれば、最大HD60P×10本のストリームを同時収録可能なのだ。
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操作はタッチパネルを使用して直感的に行うことができ、ほかのATOMOS商品との親和性非常に高いと言える。Apple ProRes、ProResRAW、Avid DNx等のコーデックをそれぞれのストリームで任意に選択し収録することもできる。2K/HDはハイフレームレートの収録に対応、本体内でスロー再生させたり、使用する編集システムに対応したコーデックや解像度、またはフレームレートで収録ファイルを再生できる。
まずは会場に足を運び、説明を聞いてから感触を確かめたのちに、評価デモ機で使用するシステムにマッチしていることを確かめて購入という運びになるが、決算時期に近づいているならばこの手順を端折ってでも、導入したい製品だろう。
また会場では、同じくATOMOS製品の8K RAW収録に世界で初めて対応した、5インチHDRモニターレコーダーの「NINJA V」などの展示も行われており、当然EOS 5Rと組み合わせて8K RAW収録を行うためのNextorage社製「AtomX SSDmini NPS-AS」が装着された状態での「NINJA V+」も展示されているので、これから8Kでの収録を行われる諸兄には是非とも足を運んでいただきたいブースである。
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