キヤノン、ブルーインパルス×Canon 8K映像空間メイン写真

キヤノンブースの展示で見逃せなかったのは、キヤノン8Kソリューションで撮影した「8K HDRブルーインパルス✕キヤノン」コーナーだ。キヤノンは2021年7月21日にYouTube上のCanon Imaging Plazaチャンネルで「ブルーインパルス×Canon 8K映像空間(予告編)/Blue Impulse Trailer(Canon Official)」を公開したが、その8K映像作品の完成版をいち早くブース内にて公開していた。

これまでキヤノンが公開してきた8Kコンテンツは、同社8Kカメラ撮影システムによる風景などの落ち着いた映像が多かった。今回は小型で8K収録可能なEOS R5を活用することにより一転しており、テンションが上がるかなり攻めた作品になっている。

ブルーインパルス×キヤノン8K映像空間(予告編)/トレーラー

上映は2作品で、1つは5分35秒のブルーインパルスの迫力を表現したものと、もう1つは6分56秒のブルーインパルスを支えるスタッフの日常をコラージュしたもの。仕上げは合計約12分だが、実際の撮影日数は5日間、トータルでは相当な8Kの尺を撮影したという。

キヤノン、ブルーインパルス×Canon 8K映像空間説明写真
1本目はコックピット内8K映像もあるブルーインパルスの迫力をメインにした映像作品
キヤノン、ブルーインパルス×Canon 8K映像空間説明写真
2本目はブルーインパルスの日常をコラージュした映像作品

チャレンジはコックピット内にEOS R5を3台載せての撮影。1台はコックピットから前に向けて撮影して、空や別の機体を固定でフロント側に撮っている。もう1台は前の操縦席に後ろ向きにカメラを固定し、後ろの操縦席のパイロットが被写体となった。もう1台は手持ち撮影で、パイロットへの重力負荷は約6G(加速度)から7Gぐらいのため、元ブルーインパルスのパイロットが撮影を担当。レンズはEFレンズのフィッシュアイやRF15-35mm F2.8 L IS USMなどが使われたという。

試聴は、キヤノン製55型8K HDRリファレンスディスプレイ「DP-V5580」を通じて楽しめるようになっていた。8Kの高精細表示に目を奪われるが、民生機であるEOS R5の8K収録でここまで迫力のあるコンテンツが撮れることにも改めて驚かされた。

キヤノン、ブルーインパルス×Canon 8K映像空間説明写真
DP-V5580

会場には、CINEMA EOSの8K業務用カメラも展示。今回の撮影にも使われた8K魚眼ズームレンズも参考展示。焦点距離は10.5-21mm。FナンバーはF2.8。EFマウント。センサーサイズはスーパー35mmのカメラのみに対応としている。

キヤノン、ブルーインパルス×Canon 8K映像空間説明写真
8K業務用カメラ。自社開発のスーパー35mm相当CMOS搭載している
キヤノン、ブルーインパルス×Canon 8K映像空間説明写真
参考展示されていた8K魚眼ズームレンズ
キヤノン、ブルーインパルス×Canon 8K映像空間説明写真
8K魚眼ズームレンズの筐体の様子。焦点距離は、10.5-21mm
キヤノン、ブルーインパルス×Canon 8K映像空間説明写真
ブルーインパルスのヘルメットの展示。レプリカではなくて本物だという
キヤノン、ブルーインパルス×Canon 8K映像空間説明写真
直筆サインの展示もあった