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今年のInter BEEはリモートプロダクションシステムの展示が各社で行われているが、JVCケンウッドもタッチパネルでのスイッチングや、リモートカメラのコントロールなどに対応したIPプロダクションシステム「KM-IP6000」等を展示している。

展示されているシステムはミニマムなものだが、「HD PTZリモートカメラ」2台と「GY-HM280」のカメラ3台から映像信号を「CONNECTED CAM STUDIO」に入力、コントロールしている。

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センターに配置されているGY-HM280からのキー信号を受けて、リアルタイムでクロマキー合成を可能にしており、動画配信系の小規模スタジオなどでの使用も念頭に置いたシステムになっている。

タッチパネルスイッチャーのGUIは、専門知識がなくても直感的に操作しやすいつくりになっており、これまでスイッチャーに触れたことがない人でも、素早く操作を習得できるようになっている。

また、HD PTZリモートカメラのコントロールもスイッチャーから行うことができるため、例えば決められたカメラポジションにリモートカメラをパン・チルトさせる事もワンアクションで行え、結婚式場やライブハウスなどの人員の配置しにくい会場で真価を発揮できるシステムに作り上げられている。

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当然、番組内で映像ファイルの再生や、テロップなどのキャラクターの挿入、そしてスポーツ番組用のトランジションなども盛り込まれているので、ハイレベルな番組・映像制作をすぐに始められるのも心強いところだ。

動画配信に関しても、様々な動画配信プラットフォームに対応しており、YouTubeなどでも配信キーを取得しておけば、スイッチャーからそのまま配信を開始できるところもうれしい。

今後、番組制作では少人数での作業が増えてくることも考えると、スイッチャーからリモートカメラがコントロールできることは、大きなアドバンテージになることは間違いない。JVCの持つリモートカメラも含めたカメラソリューションをそのまま使えることも、大きな利益になるだろう。