ジャパンマテリアル:Matrox Monarch EDGE / Monarch EDGE S1メイン写真

これまで、スポーツやイベントのライブ中継を行うときには、中型・大型の中継車を含む大所帯が現場で作業を行わなければならなかったが、ジャパンマテリアルが提供する「Matrox Monarch EDGE/Monarch EDGE S1」を使用することで、中継車ではなく局のスタジオで収録を行っているのと変わりなく、サブコントロールで番組制作が行える。

Matrox Monarch EDGEは独立した4系統のHD映像を入力エンコードし伝送する「Monarch EDGEエンコーダー」と、伝送されたデータを受けエンコード前の4系統のHD映像にデコード出力する「Monarch EDGEデコーダー」がある。そしてMonarch EDGEを介す事で、インカムを使用するためのトークパックとタリーの情報も一緒に伝送することができるのだ。

今までライブ中継などを行うためには、現場での支持が必須だった、中継先の現場と局内のサブコントロールをMonarch EDGEを介してつなげば、コスト的にも人員的にも中継車を使用するよりも効率的に、簡便的にライブ中継番組を制作できるのだ。 当然、アナウンサーや解説者も会場に行く必要がなく、スタジオなどで収録したものを、サブコントロールで組み合わせれば、疑似的に会場で解説を行っている体で番組制作が行える。現在はテレビ局などで評価を行っている段階。

ジャパンマテリアル:Matrox Monarch EDGE / Monarch EDGE S1説明写真

Monarch EDGE S1は1系統のHD入出力に対応しており、双方向で同時にエンコードとデコードを行える。例えば、スタジオ収録の際にロケ先から映像を伝送し、デコードした映像をスイッチャーに入力、スタジオでの収録映像は別系統でスイッチャーに入力し、スイッチャーからの出力をMonarch EDGE S1に戻し、同時にエンコードを行い、マスターに伝送するということも行える。

ジャパンマテリアル:Matrox Monarch EDGE / Monarch EDGE S1説明写真

また、Monarch EDGEの特徴で面白いものがある。プログレッシブからインターレースを生成すると、違和感が出る事が多いかが、Matrox Monarch EDGEは元の映像がプログレッシブであっても、デコードして出力する時にインターレースに変換できるのだが、目の肥えたテレビ局の技術スタッフはその変換したインターレース映像を大変気に入ってくれてるという。