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今年のInter BEE最大の注目製品といえば、Ronin 4Dの世界初となる実働展示だ。システムファイブは、DJIのジンバルシネマカメラ「Ronin 4D」を展示し、ブースには発売前とあって体験待ちの長蛇の列ができていた。
Ronin 4DのジンバルカメラZenmuseX9には、8Kと6Kの2種類をラインナップ。ブースでは両モデルを展示していたが、8Kモデルはガラスケース展示で残念ながら触ることはできない状態だった。6KモデルはDLマウントの実動展示が複数台用意されていた。
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第一印象は、従来のシネマカメラの型にはまらないことだ。最初にこれまでのカメラと違って、左右にある付属のハンドルを両指で操作するのはユニークだと思った。
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4軸の強力なジンバルに関しては、確かに縦揺れは抑えられていると感じた。この技術は垂直方向のカメラの揺れを効果的かつ能動的になくすZ軸を、従来の3軸ジンバルに追加しているという。これにより、歩いたり、走ったり、さらには激しく動き回ったりしても安定した動画を撮影可能としている。
LiDARフォーカスシステムは使えそうだ。想定していた以上の精度に驚かされた。レーザー計測を継続して行い、的確かつ迅速にフォーカス調整を行うことが可能。例えば、10mまでの範囲で最大43,200個もの測距点を同時に検知することが可能で、低照度環境下でも被写体の位置を迅速、かつ正確に捉えることができるという。
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記録方式に関しては、3種類の記録方法に対応。USB SSDは、4K映像で費用対効果の高いソリューションとしている。CFexpress Type-Bカードは、互換性と安定性の両方を兼ね備えている。DJIが開発したPROSSD 1TBは、最大の解像度とフレームレートにおける内部収録を可能としている。
Ronin 4Dは全く新しいジンバルカメラといえる。チャンスがあればぜひ体感してほしい。
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