アストロデザインブースの目玉のひとつとなった、8K放送22.2chオーディオ対応のチェアスピーカー「TamaToon」体験コーナーはいつも体験順番待ちの行列ができていた。55インチ8Kモニターと22.2chスピーカーを組み合わせて、8K放送の臨場感あふれる音響を体感できるデモが行われた。TamaToonはオーディオハーツが製造し、アストロデザインが販売している製品。
TamaToonの「Tama」は、アストロデザイン近所を流れる多摩川からとったもので、Tamazone Workstationに続くTamaシリーズ第二弾だという。
ドーム型のシェルの内側に24個のスピーカーを理想的な配置で内蔵し、最新のシアター設備にも匹敵する立体音響を実現。8K大画面テレビの目の前にTamaToonを設置することで、臨場感あふれる音に包まれながら8K放送を十分に楽しむことができる。ステレオやDolby Atmosにも対応している。
ブースデモの接続系統は、まずアストロデザイン製小型PCから映像と音声を出力。オーディオに関しては12G-SDIオーディオモニター「AM-3825」から22.2chオーディオ信号をデコードし、HDMI×3による出力が可能なオーディオデコーダー「MA-1851」で音を8チャンネルずつ割り振って出力。市販されているAVアンプ3台を通じて22.2チャンネルスピーカーに入力している。
ちなみに、その中の12-SDIオーディオモニターの「AM-3825」もユニークな存在だ。豊富な音声入出力インターフェイスを搭載し、音声を視覚化できるのだ。
実際に体験した感想は、もはや映画館と同じ体験ができるという印象だ。個人購入はなかなか困難だが、イベントなどで映像、音声体験コーナーいは最適のチェアになりそうだ。