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「PRONEWS STATION」で開催のキヤノン「PowerShot V10」セミナーを紹介!

Inter BEE 2023も好評のうちに幕を閉じたわけだが、今回はPRONEWSが出展したブース「PRONEWS STATION」で開催されたキヤノン「PowerShot V10(以下:V10)」のセミナーを紹介する。

今回の「V10」セミナーの講師は映像制作会社を経営しながら、自身でもYouTuberとして活躍されている桜風涼こと渡辺健一氏だ。映像と音声のプロである渡辺氏がなぜ「V10」を使って映像制作を行うのか、その要点をわかりやすく軽快に解説してくれている。流石はYouTuberとして活躍していることは伊達ではない。

YouTubeでは音声収録などに困ったユーザーにいつもヒントを与えてくれる渡辺氏のセミナーを追ってみよう。

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YouTuber 桜風涼こと渡辺健一氏

「iVIS mini」から「PowerShot V10」へ 引き継がれた音へのこだわり

渡辺氏は「V10」解説に入る前に先駆けとなった「iVIS mini」の収録音声の素晴らしさを語った。自身の制作会社で購入して、キヤノンの音声へのこだわりを知ることができたと。そんな音声のプロである渡辺氏が賞賛する機材の意志を引き継いだ「V10」の収録音声も文句のつけようがないと太鼓判を押している。

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放送クオリティーの撮影と音声収録ができる「PowerShot V10」

渡辺氏が太鼓判を押したからと言って、実際の収録現場で使用に耐えられる音声が収録できるのかは、実際に収録した音声を聞いてセミナーの聴講者に判断してもらうことが一番だろうということで、渡辺氏が「V10」を使用して収録したビデオを会場で観てもらう。

スポットライトで照らされた中での三味線の演奏を収録したもので、撮影カメラとして「V10」を使用し、インタビューの音声収録は「V10」で行っている。全編フルオート収録で後加工は一切せず放送クオリティーの映像と音声が収録できると渡辺氏。

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「PowerShot V10」とスマホやアクションカムは別物

形や大きさから言えば「アクションカム」というカテゴリに並べて考えられることもあるだろうが、よくあるアクションカムとは全くの別物であり、むしろCMや企業VPなどで使うべきではと渡辺氏。そんな「V10」を自身で購入し、使い込むうちに気が付いたポイントがいくつかあるという。

1つ目は「スマホよりも素早く撮影態勢に入れる」ということ。読者の中にも、スマホのカメラを起動しようとしたときに間違って別のアプリを起動してしまったり、動画を撮ろうとしてRecを押したら静止画モードになっていたりと、起動や操作に手間取った経験のある方が少なくないだろう。かく言う筆者も、スマホで撮影しようとしたところに偶然電話がかかってきてしまい慌てた経験がある。しかし「V10」であれば、起動も素早く、操作をよどみなく行えて、別のアプリに邪魔されることもない。なおかつ211g(メモリーカード、内蔵バッテリー含む)と携帯性にも優れている。

2つ目は「スマホ動画はミスタッチで失敗しがち」ということ。現場などでカメラ設営が遅い場合、スマホで撮影を開始してしまう場合も多々あるようだ、時間を切り詰めてスマホで撮影しているにもかかわらず、不用意にスマホの画面を触ってしまい失敗してしまうことも多いが、「V10」を使用すればそのような心配も皆無になる。

3つ目は「V10」なら業務機と混在させても収録映像は遜色なく、差が目立ちにくいということ。

アクションカムなどを業務機と混在させて収録する場合、収録映像の違いで容易に気付かれてしまうが、「V10」での映像であれば上記でも述べたように放送クオリティ―で撮影できるので、業務機と混在しても遜色ない。それが手のひらサイズの「V10」で行えるというのだから驚きだ。

また強力な「自動水平補正」機能にも注目だと渡辺氏は言う。設置場所で水平を取れない所でも安心して設置できる「V10」の「自動水平補正」機能は、これまで使用したどのカメラでも体験したことの無い革新的な機能だと熱を込めて語った。

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工夫次第で動画専用カメラと併用可能。重要なのは質の良い画。

渡辺氏はセミナーの中でカメラマンの事情を語ってくれた。常に大きく重いカメラを担ぎ撮影を行っているために、腰を痛めているカメラマンが多い。また年を取り、重い機材を使うことも敬遠しがちになる。そんな中で「綺麗な画が撮れれば機材にはこだわらない」と渡辺氏。

また、カメラマンや撮影部はディレクターがカメラに触れるのを嫌がることが多く、素早く「V10」を置き逃げして撮影に入ることもしばしばで、強力な「自動水平補正」機能で素早く撮影することもできる。

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アクセサリの紹介

渡辺氏はセミナーの中で、キヤノン純正のものも含めいくつか紹介してくれている。その中で、手持ちの撮影を行う場合は、手持ちグリップを使用して撮影することを強く勧めていた。手持ちグリップを使用することでカメラが安定し、ジンバルでは出しにくいパンする時のカメラマンの感情なども出やすくなる。

そして自撮りなど様々な撮影のことを考えれば、キヤノン純正のリモコン付き「トライポッドグリップ」がベストだと渡辺氏。手持ち撮影は当然ながら、開いて使えばミニ三脚になり、録画ボタンもリモコンで操作できる。また、他社製品であるが「V10」をうまく使うためのアイテムなども紹介してくれている。

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トライポッドグリップ「HG-100TBR」(左:ミニ三脚として使用、右:手持ちグリップとして使用)
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SmallRig製ケージ(右はPowreShot V10に装着した状態)

出力インターフェースはUSB-CとHDMI-D

セミナー会場では実演もかねて「V10」2台をそれぞれUSB Type-CとHDMIコネクタータイプDで接続し、切り替えてモニターに送出していた。このように一台のカメラではできないスイッチングなども、「V10」を2台3台と購入して設置しておけば素早く配信が行える。

結局、音が良いから大丈夫。フルオートで撮っても大丈夫

「放送であってもYouTubeであっても音が悪ければ観てくれない」と渡辺氏。でも「V10」なら放送クオリティ―に近い音声収録ができるから、後処理の手間もかからずそのまま使える。そして映像に関しても、フォーカスを合わせにくいスポットライトで照らされた被写体でもフルオートで放送クオリティ―の映像収録が「V10」で手軽にできてしまうのが、キヤノンの画像エンジンの良さを表していると渡辺氏はまとめた。

作例を見た聴講者のプロレベルな感想

渡辺氏のセミナーが終わり、聴講者に実際に「V10」を触ってもらう前に感想を伺った。

「スポットライト環境下では作例のように色が乗ってこないが、作例は無理やり色を持ち上げた感じもなく非常にきれいで、その辺が業務でも使えると思った」との感想を頂いた。

そして渡辺氏は作例撮影の現場の状況を説明してくれた。「同時に撮影していた業務機の色温度は3800Kで固定しており、作例に近い色が出るように設定していたが、実際には「V10」よりも色は浅めに撮れていた」と「V10」の発色の良さを説明した。

オートだけではない 渡辺氏注目の設定は「色あい」

渡辺氏が注目する設定「色あい」について補足説明を熱く語った。色温度とは別に色を振りたい色方向に向けることができ、撮影者の好みに合わせて自由自在に簡単に色を変えることができるという。

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「PowerShot V10」を手に取り実感してもらう

渡辺氏のセミナー終了後に展示してあった「V10」の実機を聴講された方々にそれぞれ触っていただいた。「V10」担当者の説明を受けながら確認する人やじっくりパンフレットとにらめっこをしながら感触を確かめる人、黙々と各部の動きなどをチェックする人と、それぞれに「V10」の感触を実感していただけただろう。

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セミナーの様子は動画で公開中

なお、このセミナーの様子は動画で公開されているので、是非そちらも見てほしい。