Internet x Media Summitとは?

ネットワークと映像の最新動向を伝える

「Internet x Media Summit」は映像とネットワークを組み合わせたソリューションのIP伝送をはじめ、XRやAIなど最新の映像制作ソリューションを紹介します。

放送や映像制作の現場での高解像度化、コスト削減、ワークフローの効率化を目指し、放送・映像業界関係者が具体的な課題解決策を学ぶことができる最高の機会をご用意しました。

最新の製品やサービスを展示したブース、最新のトレンドを押さえた各種セミナーなど映像業界の最新動向を皆様にご紹介します!

PRONEWSがプロデュースするリアルイベント「Internet Media Summit」のセミナーは3日間でなんと22本。放送や映像業界の最先端について、技術、制作、ビジネスなどの領域から、エキスパートや当事者が次々に登壇する。

同時開催のデジタルサイネージジャパン 注目のセミナーを3本ピックアップ

Internet Media Summit (IMS)と同時開催のイベントである、デジタルサイネージジャパン (DSJ)にも、バーチャルプロダクションや全く新しいコンテンツアウトプット先に関する、非常に興味深いセミナーがラインナップされている。その中から3本をピックアップしておきたい。

バーチャルプロダクションの可能性〜2つの大河ドラマを終えて思うこと

日時: 6月12日(水)13:20-14:00 会場: 展示会場内RoomA

Speaker: 村山峻平 / NHKメディア総局 第3制作センタードラマ チーフ・プロデューサー
Speaker: 結城 崇史 / (株)スローネ 代表 プロデューサー・VFXプロデューサー
Moderator: 江口 靖二 / (一社)デジタルサイネージコンソーシアム 常務理事・(同)江口靖二事務所 代表


NHK大河ドラマのプロデューサーによるバーチャルプロダクション制作の現場レポートである。

「鎌倉殿の十三人」と「どうする家康」のチーフ・プロデューサーであるNHKの村山峻平氏と、日本のVFXの第一人者であるスローネの結城崇史氏に、最先端の制作現場と今後の展望を聞くセッションである。

大河ドラマはその制作規模の大きさ、毎週のレギュラーであることなどといった条件のもとで、効率化とクオリティの維持の両立はもちろん、これまでできなかった表現の追求にバーチャルプロダクションができることを経験に基づいて考察する。


変化の波が開く新たなチャンス
〜世界最高峰のデジタル空間体験クリエイティブチーム d’strict〜

日時: 6月12日(水)17:00-17:40 会場: RoomKA

Speaker: 李誠浩 / d’strict CEO
Moderator: 結城 崇史 / (株)スローネ 代表 プロデューサー・VFXプロデューサー


巷に溢れる3Dサイネージに一石を投じる、デジタルサイネージジャパンの基調講演である。

韓国のd’strictのLEE氏による、世界最高峰のサイネージクリエイティブをこの目で確かめられる、またとない機会だ。d’strictの制作実績を2つ紹介しておく。

日本でもLEDビジョンで錯視3Dコンテンツをあちこちで目にするようになった。

しかし中には視聴環境やコンテンツ表現に疑問を感じざるを得ない事例も散見され、このままでは短期間で消費されてしまう可能性がある。

本セッションでは、こうした「3Dサイネージシンドローム」から脱却して、魅力的でインパクトのあるコンテンツを長期にわたって提供するためのヒントが数多く提供されるだろう。(英→日同時通訳。)


現実と仮想の境界を超える:インターバースの空間デザイン

日時: 6月13日(木)16:05-16:45 会場: 展示会場内RoomA

Speaker: 角田 大輔 / (株)日建設計 DDL(Digital Design Lab) 室長


今回のDSJで一番注目していもいいセッションである。なぜならハード・ソフト・クリエイティブへの波及効果が最も大きく、可採埋蔵量が計り知れないからである。いまXRとか言ってるのもこういうところに落ち着いていくはずです。被り物XRはあくまでも限定的だ。

日建設計といえば日本最大の建築設計会社である。そんな日建設計がいったい何を?と思うかもしれない。

建築物の中にLEDディスプレイがどんどん組み込まれてきている。それは単なるデジタルサイネージではなく空間の拡張、インターバースという考え方だ。

建築設計会社が、建築構造物に映像をどのように組み込もうとしているのか。その際のコンテンツは何か。ディスプレイはどうあるべきか。テレビだスマホだなどと、我々はいつまでも狭苦しいディスプレイの中だけに囚われる必要はないはずだ。

このように、映像産業に新たな市場が生まれようとしていることを感じ取ってもらうためのセッションである。集客数はそれなりだろうが、だからこそやるべきセッションなのである。テレビ関係の方にこそ参加していただきたい。

なお、Intenet Media Summit、デジタルサイネージジャパンは、いずれかに登録すればイベント入場は共通である。各セッション、基調講演は個別に聴講登録が必要である。

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