txt:茂出木謙太郎 構成:編集部

SXSWの季節がやってきた!

あっという間に一年が過ぎて、またSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)の季節になってしまった。昨年に引き続きKid’s Platesは、トレードショーに展示参加する。

SXSWとは、毎年3月にアメリカテキサス州オースティンで開催される、音楽祭と映画祭とインタラクティブ・フェスティバルの複合イベントのことだ。毎年世界中から注目されていて、日本からも大勢の参加者がいる。なかでもTTT(TODAI TO TEXAS)といった、東大生が在籍するプロジェクトを積極的にSXSWに連れていく支援があったり、広告代理店のチームが壁面を占領してアイデアをアピールしたり、大手企業に在籍していながら毎年有休を使って参加するエンジニアがいたり。各国から自分のアイデアを見てもらうために来るスタートアップと、新しいアイデアを見つけて投資するために来るエンジェルとの出会いの場でもある。

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MEET UPでのインタビュー

昨年はオバマ大統領(当時)がキーノートに出席。さらにはホワイトハウスでSXSW特別編のSXSL(サウス・バイ・サウス・ローン)を開催するという、国を挙げての力の入れよう。日本国内でも徐々に知名度は上がっており、先日行われたSXSW MEET UPイベントも大盛況だった。そんなSXSWだが、今年は昨年と状況が違ってきている。まず誰もが気になる“大統領がトランプ!”という問題。SXSWでも気になる人は多く“Tech Under Trump”というカンファレンスが二日間に渡って開かれる。

1月で、すでに様々な不安要素をばらまいているトランプ大統領が牽引するアメリカは、この4年間どうなってしまうだろうか。人種的(宗教的)な問題から、移民を中心とした入国制限の問題もあってアメリカへの国外企業進出はかなり難しくなってきているように感じる。

また、私たち参加者に対して大きな問題は宿泊と移動。毎年この時期はホテルの金額が驚くほど高値になり、一週間の会期中滞在しようとすると、1人数十万円は覚悟しなければならない。Airbnbでさえ、この時期はばっちり値上がりする。

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無料朝食

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チケット保有者のみの朝食

そこで、何人か集まって一つの家をシェア、近所のスーパーで食材を購入して生活をするような工夫が必要だ。以前はSXSWのチケットを持っていれば朝食にありつけたが、今年はどうだろう。もっとも、日本人の口にはさほど美味しく感じない食事に行列なので、一度くらいは経験しておいても良いが、毎日はおすすめしないw

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マーケット充実

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In-N-Outは深夜まで行列

周りに美味しい(日本ではあまり見られない)レストランやケータリングなどもあるので、せっかくのオースティンを楽しんだほうが良いように思う。ハンバーガー好きならアメリカ人が選んだ「最高のハンバーガーチェーン店」ランキング2位のIn-N-Out Burgerと、3位のFive Guysは行っておいても良いかもしれない。

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トレードセンター前

さらに、移動手段がまた昨年と事情が違ってきている。テキサスでは、昨年6月からUberが利用できない状態に。今のところタクシーを使うか、トレードセンター前から出ている電車Amtrak(アムトラック)を利用するか、オーソドックスにレンタカーを利用するか…。うまく宿泊地に近いところに駅があればよいが、多くの人はタクシーかレンタカーになるのではないだろうか。

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トレードセンター前の電車

ちなみに昨年は、会場内の駐車場は一日25ドル~。どこもすぐに満車になってしまうので、朝早く行くなどの工夫が必要。私は駐車場をうまく選べたが、ガソリンを入れるのにちょっと苦労した。デポジット方式と言って、先にカウンターでクレジットカードにデポジットしてからガソリンを入れ、その後精算という流れなので慣れていない人はご注意。

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駐車場

オースティンでは、会場周辺にホテルとレストラン、オフィス、劇場などが密集していて、それらすべてがカンファレンスの会場だったり、夜になるとあちこちでミーティングが行われたりして夜中まで賑やかだ。とはいえとても広く、会場と会場を移動するには、徒歩だとそれなりに時間がかかる。

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オー・ヘンリーの生家を改造したミュージアム

道路は日中、多くの道が車で移動できなくなっているので、移動に自転車をレンタルしている人もいる。もっとも、3月の穏やかな天気の下、街なかのあちこちの展示を見ながら歩いて移動する、というのも悪くないようだ。ほとんどの人がスルーしてしまっているのが、O’Henryの生家を改造したミュージアムがトレードセンターのすぐ近くにあるので、覗いてみても良いかもしれない。

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柱はチラシを貼って良い

会場近辺の柱や壁にはビニールが巻かれていて、これらの場所には自分たちのチラシやポスターを自由に貼ることができる。遠慮しているとどんどん上に重ねて貼られてしまうので、とびきり目立ってかっこいいポスターを貼って目立つといいだろう。ビニールは毎日交換されるので、毎日新しいポスターが必要。私たちは団扇を張り出したが、あっという間に持っていってくれたので、かなり目立つことができたようだ。もし、テープや紙、そのほか現地調達が急遽必要なものは、会場から車で35号線沿い北に15分ほど行けばOffice DepotやTargetなどがあり、会期中に必要なものはここらへんで賄えそうだ。Amazonでは会場内まで持ってきてくれないので注意が必要だ。

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一日中歩行者天国

Dolly360で再度チャレンジ

さて、私たちの展示はというと、今年はすでに国内で発表済みのDolly360を少しパワーアップして持っていく。今のところ、カメラは中国製のVRカメラを予定しているが、ステレオカメラやライブカメラなど、もし一緒に展示してもいいよという方は是非サンプルを貸してください(切実)。なぜかというと、トレードショーの展示はもちろん行うが、歩行者天国になっているオースティンの街なかを撮影してまわろうという魂胆だからだ。

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歩行者天国

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歩行者天国の日本人グループ

いくつかのメディアの方がすでにこのコンテンツに注目してくださっていて、現地からの360°映像を心待ちにしてくれている。展示会場にはVIVEを用意して、撮影した動画をできるだけ早く体験してもらえるようにしようと考えている。もっとも、製品をアメリカに持ち込むことができれば…ということが大前提なのですが、はたしてトランプ政権はSXSWにどんな影響をこれから与えるのだろう…。あと一ヶ月ほどだがドキドキする。

WRITER PROFILE

茂出木謙太郎

茂出木謙太郎

株式会社キッズプレート代表。「楽しいInternetコンテンツ」をテーマに活動。現在VRの可能性をまさぐり中。CG-ARTS協会会員