Hollyland社ブースでは様々なインターカムシステム、ビデオ伝送システムを展示していたが、その中からワイヤレスインターカムシステム「Solidcom M1」を紹介する。

Solidcom M1の基本セットとして子機が8個、ベースステーション、ヘッドセット、充電器が付属する。Hollyland社独自のノイズキャンセリングによりプログレードオーディオ品質を提供する。さらにサイドトーン機能(自分の声がヘッドセットから聞こえる機能)を搭載しているので、相手に声が届いてるかどうか不安になるようなこともない。

グループをA/B/Cの最大3グループに振り分け可能

また、8個の子機をA、B、Cと最大3つのグループに振り分けることができる。カメラチーム、制作チーム、監督など立場毎に参加するグループを設定でき、1つの子機を複数のグループに設定することも問題ない。グループの管理はベースステーション、Hollylandアプリ、Webページから行える。

子機1台に対して予備バッテリーが1個付属している

子機のバッテリーは交換式になっており、セットにはそれぞれの子機用の予備バッテリーも付属している(計16個)。バッテリーは一度の充電で6時間程度使用でき、充電器には子機ごと挿すと同時に予備バッテリーも挿すことが可能。充電は2.5時間程度で完了する。ベースステーションもACの他にソニーのLバッテリーでの運用もできるようになっているので屋外での使用も安心だ。

ベースステーションはフロントパネルにアンテナを内蔵しており、ベースステーションの前方1300フィート(400m)、後方160フィート(50m)程度の範囲をカバーする。付属の2本のFRPアンテナをベースステーション上部に取り付けることで全方位で985フィート(300m)程度の範囲をカバーできるようになる。各スタッフの配置などを考慮してベースステーションの位置を決めてライトスタンドなどの上に配置するような使い方になるだろう。

ベースステションはオプションなしで既存の有線のインターカムシステムと外部接続させることが可能。ベースステーションのカスケードは最大4つまで可能だが、ベースステーション同士が近接している場合は2台までのカスケード接続が可能である。

Y.D.S. pro shopで販売予定のイヤホンタイプのヘッドセット

また、爆音が鳴っている現場でのやりとりをするお客様から「より聞こえやすいヘッドセット」のリクエストを多く受けているため、Hollylandの日本代理店であるY.D.S. pro shopではイヤホンタイプのヘッドセットも今後発売を予定している。

Solidcom M1は従来のワイヤレスインターカムシステムと比較すると非常に安価な価格設定にも関わらず、様々な機能を搭載している。価格は税込836,000円。

Solidcom M1プロモーション映像