機材販売店でおなじみのDVCは、例年1コマブースでの出展だったが、TERIS社の三脚を試せるようにするために2コマブースに拡張しての出展。クレーンに関しては、延べ100人以上が操作を体験したという。

メイン展示は今年もミニクレーンだ。クレーンの入門機的な存在のTERIS社のTERIS JQ40も展示されていたが、注目は短時間でセッティング可能なQUICKRANEシリーズだ。

QKC705(左)やQKC505(右)

QUICKRANE自体は、カメラマンの大橋次郎氏が考案したブランドで、カメラマンが一人で可搬できて組み立てられるのを特徴としている。大橋氏は自分の仕事で使うために開発をしたものだが、フリーのカメラマンもQUICKRANEを使って仕事をどんどん増やしてほしいという思いから販売も行っている。

Inter BEE 2021 QUICKRANE説明写真

今回メインで展示を行ったQKC505やQKC705自体は初展示ではないが、ブリッジが新しくなっている。以前のモデルは三脚の性能を考慮する必要があり、Vinten 20のような三脚と組み合わる必要があったが、新モデルでは大型三脚であれば対応できるように改善された。新しくなって三脚の使い回しも可能になり、セッティングも短くなるメリットがあるとしている。

QKC705は直径7cmのアームでできている