撮影したあとのデータを事務所や自宅に現場からどう安全に持ち帰るか?

収録メディアが大きなテープから、今や切手より小さいSDカードやmicroSDカードになってきました。撮影したデータをどう事務所や自宅に持ち帰るか?というのは人それぞれの考え方があるでしょう。おそらく誰にでも共通するのが二重化です。撮影段階でバックアップ録画をしておくことや、撮影が終わった段階でコピーを作成して二重化するなど。そこで今回は新しいガジェットを組合せてこの撮影済みデータの輸送プロセスをシンプルにしていく実験をしたいと思います。

3つの機器を使って撮影済みデータをバックアップ!

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Surface Pro 4はマイクロソフトが気合を入れてリリースし続けているシリーズだけに気になるガジェットです。タブレットのように見えてパワフルなパソコンでもあり、外出先でのちょっとした映像編集にも活躍してくれそうです。外部端子は少なそうに見えますが、実はひっそりと裏面にmicroSDスロットがついています。GoProやDJI Osmoなら収録データをそのままバックアップ可能です。そこで今回はバッファローから発売されているセキュリティ機能付きの耐衝撃・防雨防塵SSDであるPZNU3を使ってみます。

Suicaをセキュリティカードとして登録できる!

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このポータブルSSDがユニークなのは手持ちのICカードをセキュリティに出来るという機能です。例えば自分が使っているSuicaなどを登録しておくと、パソコンに挿した時にこのカードがないと中身を見られなくなります。第三者が中身を見ることが出来ないので万が一紛失してしまった時も収録データの漏洩を防ぐことが出来ます。もちろんプロの映像クリエイターが撮影済みデータの入ったポータブルSSDを紛失することはありえないとは思いますが心強い機能です。

もうひとつこのポータブルSSDには特長があって、ケーブルがケースに内蔵されているという部分。使わない時はサイドに差し込んでボディと一体化するので携帯が実にスマートです。特にUSB3.0というあの独特な形状のケーブル先端がカバンの中で潰れてしまったりすることありますよね?これは先端が製品に強固に埋め込まれているので安心です。ケーブルを収納した状態であれば耐衝撃・防雨防塵も米国MIL規格をクリア!いろいろな意味で安心なポータブルSSDです。気になる容量は256GBと512GBのラインナップ。

Surface Pro 4をデスクトップ的に使えるドックが便利!

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外出先では本体だけでmicroSDカードからポータブルHDDへのデータバックアップに使ったSurface Pro 4ですが、拡張ドックを使うとデスクトップ的な使い方も出来ます。Surfaceドックは専用コネクターで軽く本体に接続するだけでUSB 3.0を4個(2個は裏側にある)、Mini DisplayPortを2個、Ethernetを1個、オーディオアウトを1個拡張できます。外付けHDDやSSDなどもしっかり接続できます。ケーブルは純正オプション品としてMini DisplayPortからHDMIやVGAがあります。

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この拡張ドックはまったく同じサイズのACアダプターと一緒に使う前提になるので、このように横に並べたり上に重ねます。しかしこの拡張ドックには欠けているものがいくつかあります。HDMI端子とSDカードスロットです。Mini DisplayPortからの変換ケーブルは純正オプションであるものの、やはり映像系をやるならHDMI端子をドックに直接挿せるようにして欲しいところ。

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Surface Bookには標準でついているSDカードスロットも拡張ドックにはなぜかついていません。カメラデータの取り込みなどはこのようにSDカードリーダーなどが必要になります。このあたりはぜひ映像クリエイター向けの拡張ドックとしてラインナップを追加して欲しいところです。

タイプカバー式の純正キーボードは見た目の印象よりかなりしっかりした作りです。薄いのにタイプした時の剛性感があります。トラックパッドも大きめなのでストレスがありません。アークタッチマウスはBluetoothマウスですが、ポキっと本体をフラットにすると電源が切れるのが特長。電話の受話器のような奇妙なデザインをしていますが操作性は普通のマウスと変わりません。マウスと手の接する面積が少なめなので汗っかきな人もストレスなく使えそうです。

キックスタンドの音圧のあるスピーカーで現場プレビューにも最適!

短期間ながら注目の新製品であるSurface Pro 4を触ってみて印象に残ったのは、自由な角度をキープできるキックスタンドと音圧のあるスピーカーでした。撮影したデータをすぐに再生したり、ちょっとした編集をするのも便利!タブレット系と違ってWindowsパソコンですから、アプリや周辺機器の拡張性もばっちりです。これにThunderbolt端子が追加されたりHDMI入力がついてカメラモニターとしても使えたら映像現場の万能選手になれる!と思いました。

今回は映像編集ソフトとの組合せまでは検証できませんでしたが、次回は収録データのコピーだけでなく編集自体もどれくらい出来るのか?検証したいと思います。

WRITER PROFILE

ヒマナイヌ

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頓知を駆使した創造企業