株式会社エンタミナの田口です。
今回は「ライブ配信の事前準備」をテーマに、安定したライブ配信の実施に向けたプランニング&マネジメントの要点を、株式会社エンタミナの「ライブ配信ディレクション・シート」の中から主要なポイントを一部抜粋して紹介します。
配信現場の「レイアウト決め」
企業がウェビナーなどの配信を行う場合、会議室を使用することが多くあります。「配信機器が常設されていない空間」においては、まず配信ができる状況を構築する必要があります。
事前に会場の電源コンセントやLANポートの位置を把握した上で、カメラやマイクや照明など、持ち込む機器のリストアップとレイアウトを検討し、出演者の立ち位置を含めたレイアウトを構成していきます。
ユーザーに届ける「画づくり」
ライブ配信の事前準備では、ユーザーに届ける「映像と音声」を用意する必要があります。そこでは、カメラで捉えた「カメラショット」に加えて、PowerPointのスライドやテロップなどの合成素材を組み合わせた「ミキシングショット」を設計します。
それぞれのショットをナンバリングして管理することで、カメラマンやビデオオペレーターとの連携がスムーズになります。
※今回は映像(画づくり)のみの解説となりますが、この段階で音声(音づくり)もあわせて設計します。
機器の「ルーティング」
現場のレイアウト、持ち込む機器、そして画づくり(及び音づくり)が決まった段階で、ライブ配信に使用する機器間のルーティング(結線)を検討します。
ここでは、会場毎に異なるケーブル選び(長さや本数)、また変換アダプタの有無など抜け漏れなくチェックすることも重要です。
ライブ配信の「進行管理」
生放送の一発勝負で展開するライブ配信は、「進行管理」が重要なポイントです。開始から終了までの出演者の動き(立ち振る舞い)、それに呼応するオペレーションを一元管理するために、事前に「進行表」を用意します。
本番の流れをシミュレートしながら入念にプランニングを行い、リハーサル段階でのチェック、そして本番配信に備えることがポイントです。
今回は「ライブ配信の事前準備」をテーマに、株式会社エンタミナの「ライブ配信ディレクション・シート」の中から主要なポイントを一部抜粋して紹介しました。ぜひ、みなさんの現場でのディレクションのヒントになればうれしいです。次回もどうぞお楽しみに!