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小型機器にも最適なマイクロサイズハイレートバッテリー「Imicro-150」「Imicro-98」

IDXの新製品、マイクロサイズバッテリー「Imicro-150」「Imicro-98」は、小型サイズだが最大出力154W(14A/11V時)と、大電流を流すことが可能なバッテリー。最大出力100WのD-Tapが2か所あり、ライト・モニター・レコーダーなどへも同時に電源供給可能。夜間撮影で便利なV-Torchも装備している。また、データ通信機能を搭載しており、カメラのビューファインダー上にバッテリーの残量表示が可能。

D-Tapの片方はAdvanced端子(水色部分)となっており、外部電源からの充電に対応。VL-DT1を使用することで簡易的な充電が可能

同マイクロサイズバッテリー開発にあたり、小型であっても機能を妥協しないことに注力したという。小さくてもハイレートにするにはどうしたらいいか、小さいからこそのメリットは何かを追求して出した答えは2つ。1つはバッテリー単体としてのパフォーマンスを上げること。そしてもう1つはシステムとしての使い勝手を上げることだ。

単体のパフォーマンスはハイレートだが、ハイレートにも限界がある。ユーザーがこの限界を超えた時でも認識せずに使用してしまうことを想定し、温度、過電流のワーニングを出すことにしたという。この機能は初めて搭載された機能。同機能により、不慮の事故を少しでも防ぐことができるだろう。

システムにおいては、A-Vmicro2(ホットスワップアダプター)に注力している。バッテリーを傷めやすい単純な並列出力ではなく、IPLバッテリーのように順次出力をすることで、完全にホットスワップとして機能するようになっている。こちらも業界初として、同アダプターは充電器としても使用でき、順次充電が可能。2枚のA-Vmicro2を使用することで、2ch同時充電器は2ch同時+2ch順次で合わせて4ch充電器となる。

同社は当初、小さい(=ワンマンオペレーション)、もしくは少人数による撮影での使用を想定していたが、ハイレートで規模に関係なくシネマカメラへの電源として、そしてA-Vmicro2によりシネマカメラの長時間撮影が可能なことがわかり、開発が進むにつれて想定ターゲットが少しずつ変化してきたという。

Imicroバッテリーとそのシステムはジンバル撮影、報道撮影、シネマカメラでの撮影にと、幅広く使えるバッテリーとなりました。様々な撮影スタイルにおいて、「私の撮影スタイルにちょうど良い」と多くのお客様に思っていただけると期待しております。

とコメントしている。

開発の際にこだわったポイントは、筐体を小さくすることによる弊害をなくすこと。体積が小さいと熱がこもりやすくなり、温度が上昇しすぎると、パフォーマンスが下がるだけでなく安全装置が働き出力しなくなる。熱を出さないという課題をクリアできたからこそハイレートが達成できたとしている。

周辺アクセサリーとして「A-CPmicro」「P-Vmicro」「A-Vmicro2」をラインナップ

また、同バッテリーの周辺アクセサリーもラインナップ。P-Vmicroのリリースレバーは、小さな手でも大きな手でもスムーズに操作できるよう、何度もモックアップを作っては操作性のチェックを行った。また、A-Vmicro2は順次「放電」だけでなく、順次「充電」にも対応させる電気的なところに苦労したという。「一筋縄ではいかないことでも他メーカーがやれないことに挑戦するのは楽しいことです」とコメント。

■一言アピール!

世界で一番安心して使える、そして頼れるバッテリーをこれからも開発していきますので、これからも末永くお付き合いのほどよろしくお願いいたします。