DP-V3120/V2421/V2420/V2411/V2410/V1711/V1710のファームウェア発表

キヤノンは、同社の業務用4Kディスプレイ7製品(DP-V3120/V2421/V2420/V2411/V2410/V1711/V1710)を対象に、各種機能・性能の向上を図る無償ファームウェアを2020年6月下旬に提供する。また、業務用17型4Kディスプレイ「DP-V1710/DP-V1711」を対象に、最大輝度が向上するアップグレードライセンス(有償)を提供することを発表した。

今回のアップデートにより、ファイル形式「.cube」の3D-LUT/1D-LUTファイルの読み込みに対応した。色味の調整を行うカラーグレーディングにおいて、ユーザーが求める映像にするための作業を効率化し、利便性が向上する。

色度図表示のイメージ図

HDRモニタリングアシスト機能が拡充となった。撮影や編集作業時に「ITU-R BT.2020」色域の映像において、ユーザーが任意で指定したピクセルのxy色度値と色度図上の座標位置を確認可能となった。また、入力信号の不正信号検出や接続間違いなどのエラー履歴を最大1,000件までUSBメモリーに書き込めるため、いつどのようなエラーが発生したか追跡できる。さらに、最大・全白輝度2,000cd/m2を実現した「DP-V3120」では、2,000cd/m2と1,000cd/m2など、異なる輝度の映像を、ボタン一つで簡単に左右に並べて比較表示できる。

また、DP-V1710/DP-V1711の有償アップグレードでは、ディスプレイに「ブースト(コントラスト)」設定が追加され、「オン」選択時に最大・全白輝度が300cd/m2から1,000 cd/m2に向上。また、「オフ」選択時はローカルディミング制御となり、最大・全白輝度が300cd/m2から600cd/m2に向上する。

同アップデートにより、撮影時から編集までの作業効率を向上する機能が追加となり、特にDP-V1710/V1711の有償アップグレードでは、高輝度部の階調表現力が向上し、明るい撮影現場、スタジオや中継車など、高輝度の映像を確認する際に役立つと考えているという。