再現NAB2020展示製品レポート

Blackmagic Design：ATEM Miniの使いやすさやコンパクトさはそのままに新機能を追加した「ATEM Mini Pro」

2020.04.23

60seconds Shoots

ユーザーの要望を反映してさらに使いやすくなった「ATEM Mini Pro」

Blackmagic Design注目の新製品といえば先日発表された「ATEM Mini Pro」だろう。ATEM Mini Proは昨年発売開始したコンパクトなライブプロダクションスイッチャー「ATEM Mini」の上位機種。ATEM Miniの使いやすさやコンパクトさはそのままに、新たな機能が追加された。1つはATEM Miniユーザーから要望の高かったマルチビュー機能で、全ての入力およびプログラム、プレビューを1画面で確認可能。2つ目はイーサネット経由で直接ライブ配信が可能となったこと。3つ目はUSBからH.264で配信データをフラッシュドライブに収録できるようになった。

ATEM Mini同様、4つのHDMI入力を備え、コンピューターやHDMI接続のカメラからの出力をスイッチング可能。コンピューターにUSBで接続するとATEM Mini Proの出力をウェブカメラのソースとして認識するため、誰でも簡単に配信が行える。Zoom、YouTube Live、Facebook Live、Twitch、Skypeなどの様々なプラットフォームやソフトウェアで使用できる。ピクチャー・イン・ピクチャーや各種トランジション、さらに高機能なキーヤーも搭載され、グリーンバックのクロマキー処理も簡単だ。

ユーザーからの要望が高かったマルチビュー機能を搭載したことで、スイッチングがしやすくなっている。ハードウェア配信エンジンを搭載し、イーサネットを介してATEM Mini Pro単体でYouTube、Facebook、Twitchへ直接配信が可能でOBSなどのストリーミングソフトやコンピュータも不要。USBにフラッシュディスクを繋げば、配信データをバックアップ収録でき、アーカイブ映像をアップロードする場合も簡単だという。

また、Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K/6K（最新ソフトウェアにアップデートが必要）と組み合わせることで、BMPCCをライブカメラとして使用できる。HDMIケーブルでATEM側からカメラコントロールが可能で、カメラのフォーカス、カラーコレクション、トリガーレックなどがリモートコントロールが可能。個人のライブ配信、セミナーや会議、ゲーム、スポーツ、音楽ライブの配信などあらゆるシーンでの活用が想定される。また、配信以外にも映像切り替え機やキャプチャデバイスとして使うこともできるだろう。