BIRTV 2026のFeiyuTechブースを訪れると、ポケットジンバルカメラやカメラ向けのジンバルがずらりと並ぶ中、ひときわ目を引く製品があった。新型ポケットジンバルカメラ「Feiyu Pocket 4」である。
FeiyuTechはこれまでPocketシリーズを展開してきた。前世代の「Feiyu Pocket 3」は、カメラ部をハンドルから分離できる構造を採用しており、ブースでも実際にカメラ部を取り外し、マグネットで着脱する様子を見せてもらった。
その横に並んでいたのが、新世代のFeiyu Pocket 4だ。Pocket 3から何を変えてきたのか。実機を見ると、まず目についたのが本体の形である。
Feiyu Pocket 4は、2.64インチのタッチスクリーンを備えたスライド式デザインを採用した。画面部分を下へスライドすると撮影を開始し、上へ戻すと電源がオフになり、ジンバル部分を収納できる。
実際に触ってみると、この仕組みはかなりわかりやすい。ポケットジンバルカメラは小型である一方、持ち歩く際には飛び出したジンバル部分をどう保護するかが気になる。Pocket 4では、撮影を終えて画面をスライドさせる一連の動作の中に、電源オフからジンバルの収納までを組み込んでいる。
Pocket 3がカメラ部を分離して撮影できることを特徴としていたのに対し、Pocket 4はカメラと画面を一体化し、「取り出す、撮る、しまう」という一連の操作をシンプルにまとめた。前モデルの構造をそのまま発展させるのではなく、携帯性へのアプローチそのものを変えてきた点が面白い。
撮影を支援する機能として、AIによる顔追跡やジェスチャーコントロールにも対応する。自撮りや一人でのVlog撮影では、被写体を自動で追従させたり、ジェスチャーで操作したりできる。
本体には64GBのeMMCストレージを内蔵し、外部メモリーカードを用意せずに撮影データを保存できる。1300mAhのバッテリーを搭載し、連続使用時間は最大約150分。30分で最大80%まで充電できる急速充電にも対応する。
ブースを見渡すと、Pocketシリーズ以外にもFeiyuTechが展開するさまざまなスタビライザーが並んでいた。「SCORP Mini 3 Pro」をはじめ、ミラーレスカメラやコンパクトカメラ、アクションカメラ、スマートフォンなどを対象とした製品も展示されており、ポケットジンバルカメラから本格的なカメラシステムまでをカバーするラインアップが見えてくる。
そんな製品群の中でも、今回個人的に気になったのは、やはりPocket 4のスライド機構だった。ぶっちゃけ、ポケットジンバルカメラは「小型のジンバルにカメラと画面を組み合わせる」という基本形が、ある程度固まってきたカテゴリーだと思っていた。しかしPocket 4は、そこに画面そのものをスライドさせるという物理的な操作を持ち込んできた。
撮りたいときに取り出してスライドし、撮影を終えたら元に戻してそのまま収納する。スペックだけでは伝わりにくいが、会場で実機を触ると、この一連の動きこそPocket 4の変化をもっともわかりやすく感じられる部分だった。
BIRTV 2026のFeiyuTechブースでは、カメラを安定させるという同社の軸を維持しながら、「撮影していない時間にどう持ち歩くか」という部分まで含めて再構築したPocket 4を見ることができた。Pocket 3とPocket 4を並べて触れたことで、単なる世代交代ではなく、携帯性に対する考え方そのものを変えてきたことが見えてきた展示だった。