3月11日から4日間、パシフィコ横浜(横浜・みなとみらい)で開催されたスチルカメラ系の総合イベント『CP+(シーピープラス)』。昨年までPIE(Photo Imaging Expo)として開催されていたものが、今年から場所を横浜に移してリニューアルされたイベントとなった。話題のDSLR機材も含め、動画系の機材も数多く展示されたので、その一部を紹介しよう。

キヤノン

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EOSシリーズでは、EOS 5D Mark IIをはじめ、APS-CサイズセンサーのEOS 7D、EOS 1D Mark IV、そして新製品のEOS Kiss X4、X3の5機種が動画撮影に対応している。今年からキヤノンのDSLRのムービーブランド『EOS MOVIE』の特設コーナーを設置、液晶モニターによる作品紹介やシアター形式での動画撮影コーナーも設けられた。またDSLRムービーの火付け役、フルサイズセンサーのEOS 5D Mark IIは、随時ファームウェアアップが行われており、去る3月2日にも新しいファームウェアアップが発表された。内容は以下の通り。

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●EOS 5D Mark II 2010年3月2日ファームウェアアップ

1. フレームレートを追加・変更
NTSC:

  • 1920×1080 30fps <29.97fpsに変更>
  • 1920×1080 24fps <23.976fpsを追加>
  • 640×480 30fps <29.97fpsに変更>
 PAL:
  • 1920×1080 25fps <25.0fpsを追加>
  • 1920×1080 24fps <23.976fpsを追加>
  • 640×480 25fps <25.0fpsを追加>
2. 録音レベル手動調整機能を追加(64段階)
3. 動画マニュアル露出撮影時にヒストグラム表示(輝度またはRGB)を追加
4. 動画撮影の露出モードにシャッター速度優先AE(Tv)モード、絞り優先AE(Av)モードを追加
5. 音声のサンプリング周波数を変更(44.1KHz→48KHz)
6. センサークリーニングの 「手作業でクリーニング」 を行った後にレンズとの通信が正常に行えないことがある現象を修正(※)。

※
この現象はファームウェア Version 1.2.4 でのみ発生。

またEOSの交換レンズ群であるEFレンズシリーズは、1987年の初回生産から2009年12月までに、累計生産本数5,000万本を達成した。現在、本拠点となる宇都宮工場をはじめとして、台湾キヤノン、キヤノンオプトマレーシア、大分キヤノン工場の4拠点で生産を行っている。

オリンパス

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今回のCP+で最も盛況だったといえるオリンパスのブース。昨年から初心者や女性カメラマンに人気のコンパクト一眼『OLYMPUS PEN』シリーズに『OLYMPUS PEN Lite』が新登場。もちろん動画撮影機能もある。このシリーズの特筆すべき点は、カメラ内で様々な画質加工が出来るアートフィルター機能。

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コントラストとカラーをハッキリとさせるポップアートや、フォギーなイメージを作るファンタジックフォーカスなど、PEN Liteには6種の変わったアートフィルターが付いており、動画も撮影できる。ジオラマは写真家、本城直季氏の作品のような、ミニチュア撮影的な効果が簡単に得られるものなどもある。

ソニー

αシリーズもいよいよ動画対応を発表。APSサイズCMOSセンサー×AVCHDコーデックによる動画機能を搭載したモデルを今年中に発表予定。また現在流行であるコンパクト一眼カメラも動画機能搭載で発表予定だ。

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αの新しいコンパクトカメラモデルを手にする、ソニー株式会社 業務執行役員SVP パーソナルイメージング&サウンド事業本部 本部長 今村昌志氏

また、昨年末に発売された56型QFHD(3840×2160)業務用モニターが展示上映。マルチフォーマットインターフェースを有する、HDの4倍の解像度と高純度LEDプレシジョンバックライトにより、映像作家貫井勇志氏による、α900撮影の約4K解像度の世界遺産画像が上映されていた。

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αが刻む世界の時/αCLOCK

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