今年のCP+では、DSLR機材以外にも動画撮影関係の展示も各社非常に多かったのが特徴だ。メーカー各社の方向性として、すでに静止画撮影と動画撮影の垣根は無く、スチル&ムービーというコンセプトはユーザー/メーカーともに、すでに一般化してきているという印象が強い。さらに気になる展示をいくつか紹介しておこう。
KATA
ロゴマークを一新したイスラエルのカメラバッグメーカーKATAの新製品は、DSLRキットをすべて1つのバッグに収納できる「RESOURCE-61」。DSLRカメラ本体とともに、ムービー撮影に必要なクランプ/ポールキットやバッテリー、ミニモニター、フォローフォーカス、マットボックスなどのムービー撮影用の周辺機器がすべて1つのバッグに収納出来る。やはりバッグメーカーにもここ1、2年でDSLRムービーキット用バッグの要望が強かったようだ。ちなみに最新の同社のプロモーションビデオが会場でも上映されていたが、撮影はすべてキヤノン7Dで撮影されたとのこと。
また、昨年まで国内ではボーゲンイメージング株式会社としてManfrotto、KATA、GITZO、Avengerなどを取り扱ってきた同社は、今年1月1日から、マンフロット株式会社に社名を変更した。
http://www.manfrotto.jp/Photo Clam
韓国の三脚用ボールヘッドメーカーPhoto Clam社からは、フルギアを利用してトップ、ミドル、ボトムの3カ所が自由に稼働し、360°パンから上下左右などの撮影を正確に行えるマルチプレックスヘッドを展示。安定性に優れ、ヘッドをどの角度に操作してもカメラとレンズがいつもヘッドと三脚の中心軸に位置するように設計されている。
http://www.photoclam.com平和精機工業
国産三脚メーカーブランドのLibecは、2010年度のビデオ用三脚の新製品RH35/RS-350を展示。新製品のRSシリーズは、高性能でかつ低価格を実現したモデルで、理想的な無段階カウンターバランスシステムを採用し、新設計のトルクシステムにより、パン/ティルトの操作性が格段に向上、−40℃の極寒地でもスムースな動作を可能にしている。会場ではDSLRで動画撮影用のRedRockMicroのキットを取り付けたムービースタイルに対応できるものを展示。
http://www.libec.co.jpPENTAX×EDIUS Neo 2 Booster
PENTAXのコーナーではトムソンカノープスのノンリニア編集ソフト「EDIUS Neo 2 Booster」とのコラボレーションコーナーを設置。PENTAXのDSLR「K-7」「K-x」との連携をデモ。1536×1024というスチルカメラ独自の解像度や30p、24pで収録できる同機のフレームレートにもスムースに対応する編集システムとして人気を集めていた。
http://www.thomson-canopus.jpアンデックス・ユウ
手のひらサイズのコンパクトデジタルビデオカメラ「D1-REC」は、microSDで記録できる充電式/マルチアングル対応のSDカメラ。可変型の専用ブランケットが標準装備されており、ヘルメットに付けてエクストリームの車載カメラやWebカムなどに使える。microSDカード16GBで約6時間程度の収録が可能。
http://www.d1-rec.jpまた同ブースでは、水中ハンドライト型ビデオカメラやiPhoneカメラ用の360°パノラマレンズなどのユニークな製品も数多く展示されていた。
http://www.pixeet.com◀ [DSMC・DSLR ]06 ● [DSMC・DSLR ]08 ▶