2010年、映像制作ツールのトレンドは何だったのか?
昨年から始まったPRONEWS AWARD。今年も昨年に引き続き、今年注目された映像制作界に影響を与えた優秀製品、新たな可能性を感じさせてくれるテクノロジーやソリューションサービス、そして次の未来を見せてくれるようなトピックスについて、PRONEWS独自の視点から選んでいこうと思う。
今年も昨年と同様に、プロ映像業界における制作機器・ソフトウェア・ソリューション・サービスを対象にして、各部門のノミネート製品を選出する。各部門の設定だが、今年の傾向として、これまでのジャンルには収まりきらない、或いはどちらにも属さないといった、ハイブリッド/ノンジャンルな製品も多数出て来ている。また周辺機器として1ジャンルにくくるには無理がある、といったような製品が現れて来た。
そこで「カメラ部門」はこれまで通りとして、少し装いも新たにノンリニア編集システムやカラーグレーディングといったソフトウエア系をまとめた「ファイルベース・ソリューション」。撮影関連の周辺機器として「三脚/特機」、収録スタイルが多様化したことで必須的なポジションに格上げされた「レコーダー」、入出力が多岐にわたるようになったことで必要になってきた「変換/コネクター」という3つのジャンルに分けた。そしてそのどれにも属さないようなIT関連ものなどをまとめた「NEW OTHERS」。
この計6部門ごとに各ゴールド賞シルバー賞、そして全部門からPRONEWS AWARD大賞を選出して表彰する。
Vol.01 選択の幅が広がったカメラ編
Vol.02 映像制作に必要不可欠なファイルベース・ソリューション編
Vol.03 時流に合わせて進化する三脚・特機編
Vol.04 編集用コーデック収録で効率化 レコーダー編
Vol.05 入出力が多様化してきた時代に押さえておくべき変換・コネクター編
Vol.06 カテゴライズできない新領域にスポットを当てるNEW OTHERS編
Vol.07 2010年総括と大賞発表!
映像業界における2010の傾向
今年を振り返えれば、映像制作者の制作意欲を刺激する、ワクワクするような製品が沢山出て来た、非常に動きのある年だったと思う。一昨年からの経済不況の余波で、停滞気味だった市場からようやく脱却すべく、次代のソリューションを前提とした新たな製品が多く発表された。
昨年通り、今年のキーワードとはなにかを考えてみよう。
昨年に引き続き「ファイルベース」「DSLR(デジタル一眼)」「ステレオスコピック3D」といった同じキーワードが上がってくる。これらは市場が育って来たことと、主要メーカーの機器を取り巻くニューベンチャーと呼べるような周辺機器メーカーが市場の前面に出て来たことで活性化された、という結果でもあるようだ。 それ以外のキーワードとして注目されたのは、DSLRムービーから派生したビデオ機能を充実させた「大判センサーカメラ」、そしてUSTREAMやニコニコ動画などに代表される「ライブ配信」という点が大きく映像の世界を変えそうな予感がする。
今年のPRONEWS AWARDではこの辺りの動向を中心に紹介しつつ、各部門製品を掘り下げていくことにする。
12/22 PRONEWS AWARD 2010 大賞を発表しました。
Vol.01 選択の幅が広がったカメラ編
Vol.02 映像制作に必要不可欠なファイルベース・ソリューション編
Vol.03 時流に合わせて進化する三脚・特機編
Vol.04 編集用コーデック収録で効率化 レコーダー編
Vol.05 入出力が多様化してきた時代に押さえておくべき変換・コネクター編
Vol.06 カテゴライズできない新領域にスポットを当てるNEW OTHERS編
Vol.07 2010年総括と大賞発表!