4Kがすでに次の映像制作フォーマットとして定着しつつあるなかで、日本では世界に先駆けてその先の映像世界を目指す。東京五輪開催の2020年までに実運用を目指すという8Kフォーマット、そして8KでのHDR(ハイダイナミックレンジ)表現も登場するなど、次世代放送やデジタルシネマの最新技術が搭載された機材やソリューションをメインに、最先端の技術トレンドを視察する。4K、そして次の8K、HDR等の実現に必要なモノはなにか?その問いへの回答を探訪出来るコース。

RICOH THETA Sで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)

1 Red Digital Cinema

(ブース#6201)

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創業者の離脱から経営体制が一新した昨年以降、内部改革を進めて新たな方向性を打ち出し始めたRED Digital Cinema社。この春に発表した8KカメラのRED WEAPONも話題だが、今秋に発表されたキヤノンEFマウントに限定した下位モデルのRED RAVENも日本初上陸?フルレンジでのラインナップと既に熟れたワークフローで、様々な制作業界でさらに優位なポジショニングを狙う。

2 アドビ システムズ / インテル

(ブース#6401)

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いまや編集システムのスタンダードとなったAdobe Creative Cloud。各ツール間のシームレスな連携やソニー、RED、ARRI、そしてキヤノンなど、カメラメーカー各社の4Kフォーマットにもいち早く対応して、デスクトップにおけるその地位を確実なものにしている。Adobe Premiere Pro CCはこの秋新たにAJA RAWにネイティブ対応し、また各社RAWデータのGPUディベイヤー高速処理機能も強化され、さらにProRes、DNxHDに続き、中間コーデックとしてGoPro CineFormにも対応し、NLEのスタンダードへ進化を続けている。

3 Blackmagic Design

(ブース#6502)

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編集機能が強化されたカラーコレクション・編集ツールのニューバージョン、DaVinci Resolve 12のデモや、Blackmagic URSA Mini 、Micro Cinema Cameraなど、話題の4K対応カメララインナップに注目。また実用機材としてTeranex Mini 12G-SDIコンバーターの新モデルや、DeckLink Quad 2 PCIeキャプチャー・再生カード、Teranex 4.2、MultiViewなど、種々多彩で手頃、そして汎用性の高い実用機材にも注目。

4 キヤノン / キヤノンマーケティングジャパン

(ブース#6123)

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発売から3年半を経て、この9月に発売された同社CINEMA EOS SYSTEMシリーズのメインストリーム機のニューバージョン、EOS C300 Mark II。これまでの使い勝手の良さを残しつつ、この3年間で積み上げられた世界中の多くのユーザーフィードバックを真摯に受け止めて、忠実に新機能に反映した意欲作となった。このEOS C300 Mark IIの各種ソリューションを中心に、IBCでも話題となったISO約400万の超高感度カラー撮影が可能なカメラME20F-SHなど、同社の最新映像テクノロジーを一挙に公開。

5 ソニー / ソニービジネスソリューション

(ブース#4414)

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カメラ関係ではIBCで大きな話題となった、ハンドヘルドタイプのPXW-FS5と、ミラーレス一眼タイプのα7S IIを中心に、NABで公開され話題となったF65によるHDR制作ソリューションなど、最新4K制作ソリューションを多角的に展開。特に今年のトレンドとなっている放送向けIPテクノロジーの展示には、各放送局の注目が集まりそうだ。

6 共信コミュニケーションズ

(ブース#4201)

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いまやハリウッドの最先端プロダクションの多くが導入している、SGOのトータルポストプロダクションシステムMistika。編集からフィニッシング作業まで同一のタイムライン操作で仕上げる自由度の高いDIワークフローを提供し、さらには色情報が非破壊で処理できるため、最新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を手がけているBAD ROBOT社は、本作のカラーコレクションの細部調整をMistikaで行ったという。

7 ナックイメージテクノロジー / カールツァイス

(ブース#3405)

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話題のALEXA MiniとALEXA XTのリプレース版カメラALEXA SXTが日本初登場。UHDに加えて、Cinema 4K(4096×2160)収録が可能になり、通常の16:9とアナモフィックレンズ用4:3モードも選べる。またAMIRAと同じカラーマネジメントエンジンを搭載し、色域のプロファイルもALF-2、ASC CDL、3D LUTにも対応。カールツァイスからは、オーバー6Kの高解像度デジタルカメラに最適化した、マニュアルフォーカスの35mmフルサイズ対応のレンズ新ラインナップ、Milvus(ミルバス)に注目。21、35、50、85mmの標準レンズ4種と、50mm/f2の標準マクロレンズ、100mm/f2の中望遠レンズの全6種がラインナップ。

8 パナソニック / パナソニックシステムネットワークス

(ブース#3408)

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昨年リリースのVARICAM 35/HSから、またもシネマ界へ新風を送り続けているパナソニック。今年は9月に出荷を開始し、DVカメラ全盛時代に24p収録を可能にし、多くのクリエイターに夢を与えた名機AG-DVX100の正当な後継機AG-DVX200をメインに展示ブースを展開。新たなスタンダード4Kカメラのトレンドを作れるのか?その他、放送系ではIPソリューション、そして4K Tough Padなどの同社ならでは4Kソリューションを中心に、新たな側面を見せてくれそうだ。

9 グラスバレー

(ブース#2311)

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リリース直後のEDIUSの次期バージョンv8.1に注目。Windows 10への正式対応、プロジェクトテンプレート機能、ドラフトプレビュー機能、そしてApple ProRes、Avid DNxHD、DNxHRの再生最適化を行い、従来比で2倍程度の処理速度になり、他社コーデックでも簡易的にリアルタイム編集できる処理環境を提供。またOpen Effects Bridgeに追加対応。さらにRED RAWに続きネイティブでSony RAWファイルを取込み編集を可能に。次期バージョン等を参考展示予定。

10 アビッドテクノロジー

(ブース#2310)

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ISIS | 1000やAvid Artist | DNxIOなど話題の新製品に注目。Artist | DNxIOは、アビッドの4K対応コーデックDNxHRのハードウェア・エンコード/デコードに将来的に対応。また本年初頭にリリースされたDTMソフトの無償バージョンProTools|Firstに続き、近日リリース予定のNLEの無償バージョンMedia Composer|Firstにも注目が集まりそうだ。

※掲載しているブース写真は過去に開催されたイベントのものです。


Intro [Inter BEE 2015の歩き方] Bコース