Bコースは、InterBEEに初参加の人に“InterBEEとは?”“映像制作の世界とは?”など、展示会自身を楽しんでもらえるラインナップを取り揃えたコースだ。ただ、映像業界に詳しくない人に「今、業界で話題の新技術」といってカメラなどをオススメしてもいまいちピンとこないと思う。それよりも、一般にも耳慣れたソニーやパナソニック、キヤノンといったお馴染みのメーカーや、映像業界を支えているメーカーを見て回ったほうが楽しめるはずだ。見どころは、普段から楽しんでいるテレビ番組や劇場作品などの映像はどういった機材や工程で作られているのか?近い将来実現しそうな映像制作のソリューションや製品を一足お先に見られるところだ。学生さんや映像業界の新人さんに今から実機に触れたり、メーカの説明員などにどんどん質問をしたりして、積極的に情報収集をしてほしい。

RICOH THETA Sで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)

1 Blackmagic Design

(ブース#6502)

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映像編集に欠かせない、グレーディングソフトが進化した。編集機能が強化されたカラーコレクション・編集ツールのニューバージョン、DaVinci Resolve 12のデモに注目。Blackmagic URSA Mini、Micro Cinema Cameraなど、話題の4K対応カメララインナップも見逃せない。また実用機材としてTeranex Mini 12G-SDIコンバーターの新モデルや、DeckLink Quad 2 PCIeキャプチャー・再生カード、Teranex 4.2、MultiViewなど、種々多彩で手頃、そして汎用性の高い実用機材など多くの展示に期待しよう。

2 DJI

(ブース#6314)

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Phantom 3やInspire 1などの世界的ドローンメーカDJIも今年は大きく出展。今回注目なのは、ドローン本体ではなく、空撮用オリジナル4KカメラZenmuse X5と、ロスレスで4K RAW記録が可能なZenmuse X5Rだ。DJIは、空撮用カメラを独自開発し、カメラメーカーの仲間入りを果たした。また3軸ジンバルで安定した空撮を行うノウハウを通常の撮影にも活かせる手持ちジンバルカメラOsmoにも注目だ。

3 キヤノン / キヤノンマーケティングジャパン

(ブース#6123)

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先日発売されたばかりのデジタルシネマ系カメラEOS C300 Mark IIは押さえておこう。4K映像記録が外部レコーダ無しカメラ内部で可能になった。さらに、4K対応新フォーマットXF-AVCにも対応している。4K対応カメラのXC10の展示も合わせて注目だ。またまたISO約400万相当の超高感度でカラー撮影が可能な多目的カメラME20F-SHが国内一般初公開となる。

4 平和精機工業

(ブース#5609)

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三脚メーカーの平和精機工業は、Libecブランドとして世界にもその名を轟かせている。今回は三脚ではなく、同社のJIB50 KIT+Freefly社のMoVI&MIMIC(MoVIコントローラー)とのコラボレーション展示に注目しよう。JIB50 KITに装着したMoVIが、MIMICと同期し、自在なオペレーションが可能になる。これらの機材がなければ実現できない映像の動きを体験してみよう。

5 ソニー / ソニービジネスソリューション

(ブース#4414)

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注目の11月発売予定のXDCAMメモリーカムコーダーPXW-FS5と、ミラーレス一眼タイプのα7S IIを押さえてほしい。これらのカメラを中心に、NABで公開され話題となったF65によるHDR制作ソリューションなど、最新4K制作ソリューションを展開。特に今年のトレンドとなっている放送向けIPテクノロジーの展示には、各放送局の注目が集まりそうだ。

6 JVCケンウッド

(ブース#4512)

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毎回かゆい部分に手が届く製品を繰り出すJVCケンウッド。今回の注目はやはり新開発の4K対応スーパー35mmセンサーを搭載したマイクロフォーサーズマウント仕様のシネマカメラGY-LS300CHだ。LS300CHを中心に、最新の4K対応映像技術を展示。GY-LS300CHは、装着されるレンズに合わせてセンサー領域内の適切な範囲を設定可能な、バリアブルスキャンマッピング技術を要してレンズの理想的な画質を引き出す。4K(UHD)150MbpsからHD 4:2:2 50Mbpsまで多彩な記録フォーマットにも対応している。

7 朋栄

(ブース#4208)

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「FOR-A World of Possibilities(無限の可能性に向けて)」をテーマに掲げ、各種ベースバンド機器、テロップ、バーチャルなどの各種CG制作機器、各種ファイルベース機器、VoIP機器などの多数の新製品、ソリューションを展示予定だ。中でも4K対応の高速度カメラFT-ONEシリーズは必見。FT-ONE-Sは、本体とカメラヘッドを分離して小型・軽量化したモデル。FT-ONE-OPT光ファイバー搭載モデル。運用に必要なすべてのケーブルを光ケーブル1本に集約。新製品のFC-ONEは、カメラで撮影時に発生するフリッカーをリアルタイムに除去可能な画像処理装置。これら特殊機材やスイッチャー等業務用機材の世界を少しばかり覗いてみよう。

8 マンフロット

(ブース#4202)

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三脚を始め撮影周辺機器でお馴染みのマンフロットで注目は、「Digital Director」。アプリによりDSLRのカメラ設定から写真のシェアまでの管理を行う。キヤノン社製やニコン社製デジタル一眼カメラとiPad Air/Air 2を接続でき、ISO、シャッタースピード、絞り、マニュアルフォーカス、ホワイトバランス、フォーカスモードなどの設定や管理を行う。離れた場所からのリモート撮影の際には、アプリのライブビューでチェックと設定の修正が可能だ。実際のデモに期待。極めて豊富なラインナップの三脚が展示されているので見てほしい。そのほかにも、バッグやLED照明といったアクセサリーにも注目だ。

9 ATOMOS

(ブース#3404)

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毎回“おもしろい”ネーミングで商品を発表するATOMOS。今回は4KレコーダーSHOGUNに続いて、据え置き型のSHOUGUN STUDIOを発表。19インチラック/3Uサイズに、2系統同時録画の機能を装備。4K/HDの同時収録や、Apple ProRes/Avid DNxの同時収録など、1つの映像入力から異なる形式で収録することが可能だ。さらに今回はHDMI入出力専用モデルのモニター一体型4KレコーダーNINJA ASSASSINに注目。同社のSHOGUNと同様の基本性能だが、SDI端子、オーディオXLR入出力を廃し、HDMI入出力専用となっている。

10 パナソニック / パナソニックシステムネットワークス

(ブース#3408)

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赤い筐体がひときわ映えるハンディタイプのカメラAG-DVX200に注目。すでに9月に出荷を開始し大反響を得ている。AG-DVX200は、4/3型大判センサーを搭載したレンズ一体型4K/60pカムコーダーで、いろんな撮影に対応できる。4/3型の大判センサーにより被写界深度の浅い映像を4K(UHD)60pで収録可能。新VARICAMシリーズから継承されたV-Log L(12ストップ)を搭載。記録メディアはSDカード。実際に体験してもらいたい1台。

※掲載しているブース写真は過去に開催されたイベントのものです。


Aコース [Inter BEE 2015の歩き方] Cコース