NHKブース 360°全天球動画
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NHKブースレポート
昨年はオリンピックなどのイベント収録のため出展を見合わせたNHKだが、今年はサウスホール2FのFurther Parkコーナーに場所を変え出展。昨年新たに納車されたスーパーハイビジョン中継車や8Kレーザープロジェクター、フルスペック8Kカメラ、8Kコンテンツの上映、新開発の小型フル解像度8Kカメラ、8K HDR技術などを出展した。
スーパーハイビジョン中継車にはNECの20入力4出力の1M/Eスイッチャーやパナソニックの8K対応P2レコーダー、アストロデザイン社製SSDスロー再生機、朋栄のVE用4対応マルチビューワー、日興通信の8Kテロップのほか、8Kスーパーハイビジョン中継車用の波長多重光伝送装置(CWDM)や8Kルーターなど国内製品を中心に構成されている。
スーパーハイビジョン中継車はすでにロンドンオリンピックで使用されたものもあるが、機材を仮設した実験的な要素の強いもので、今回出展された中継車はそうした中継車や今まで蓄積された中継ノウハウを活かし、実用的な仕様となっている。ちなみにこうした中継車16入力のスイッチャーを搭載したモデルもあり、そちらは国内に配置されているという。
今回ブースにはこうした大型展示物のほか、アストロデザインが新たに開発した8KフルレゾリューションカメラAH-4810-Aなども出展しており、中継車の傍らのほか、ブース内のスタジオに置かれていた。また、初期のスーパーハイビジョンカメラやスーパーハイビジョンによるHDRとSDRの比較、ディスプレーに搭載されたスピーカーによる22.2chサラウンドの体験コーナーなどが設置されていた。
今年から2020年に開催される東京オリンピックに向け、実用放送に対応した機材が開発され、いよいよ本放送に向けた体制をとることになる。
新たに設計された実用的モデルのスーパーハイビジョン中継車。内部は見学できるようになっていたほか、アストロデザインが新しく開発したカメラが設置されている
スーパーハイビジョン中継車内のNEC社製スイッチャー
VE卓にはカメラコントロールユニットなどが並び、一般の中継車と同じようなレイアウトとなっている
映像、音声のパッチ盤。映像系は1つのカメラに対して複数のパッチで対応しているため、かなり規模の大きいなものとなっている
4KやHDへダウンコーンバートして出力できるようになっており、8Kと同時に出力することが可能
スポーツ収録には欠かせないスローモーション&リプレーコントローラー
スタジオコーナーでは、アストロデザインの新しいカメラが設置してあり、横のLCDモニターで画像を見ることができるようになっている
HDRとSDRの比較画面
なお、Further ParkコーナーにはNHKのほかに、韓国UHDやUltraHDフォーラム、3FLEX、4EVER-2 project、PILOTなどが出展していた。