Carl Zeissブース動画


360°全天球動画

RICOH THETA Sで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)

Carl Zeissブースレポート

Carl Zeissは今回のNABで、Compact Prime CP.3およびCompact Prime CP.3 XDという2つのレンズラインナップを発表した。Compact Prime CP.3のラインナップは従来のCompact Prime CP.2の特長であったカメラシステムに応じてユーザーが簡単にマウント交換およびシム調整を行えるIMS交換マウントシステムと、35mmフルフレームセンサーに対応したイメージサークルを搭載しており、ユーザーの使いやすさをさらに追求したシネレンズシリーズとなっている。

右がCompact Prime CP.3左がCompact Prime CP.3 XD。Compact Prime CP.3 XDにはマウント部分に電気接点があるほか、鏡筒部分にコネクターが装備されている

鏡筒設計を徹底的に見直し、Carl Zeissの最上位シネレンズシリーズMaster Primeと同様の環状ボールベアリングを内蔵。小指一本でも回せるトルクの軽さと、指を離したところでピタリと止まるフォーカシングを実現したほか、新しいコーティングにより従来は難しかった曲率の高い超広角レンズ前玉にも極めて均一なコーティングを施し、画面全域にわたりフレア特性を改良し、光学性能の向上が図られている。

基本的なレンズ構成は同じだがレンズコーティングやフォーカスやアイリスの機構部分が改良された

レンズ前面の直径はCompact Prime CP.2より一回り小サイズの95mmに統一され、レンズ重量も軽くなって最近の小型カメラとのマッチングも向上した。なお、Compact Prime CP.3 XDシリーズはレンズ本体にCooke/iと互換性のあるZEISS eXtended Dataのエンコーダーと接点を搭載し、撮影時のレンズメタデータに対応。撮影後のカラーグレーディング作業の大幅な効率化を図ることが可能となった。

Compact Prime CP.3 XDの電気接点とコネクター

メタデータはレンズ名のほか、レンズ製造番号、開放絞り値、実絞り設定値、焦点距離、実撮影距離、フォーカス位置ごとの被写界深度、フォーカス位置ごとの湾曲収差補正データー、周辺減光補正データーとなっており、これらのデータはAmbient社製Master Lockit Plusによってタイムコードに同期して収録全フレームに書き込めるほか、Pomfort LiveGradeおよびSilver Stackソフトウェア上でリアルタイムにレンズ補正を加えた映像を確認・収録が行えるようになっている。

Compact Prime CP.3 XDのコネクター

対応マウントはCompact Prime CP.3がPL、EF、E、MFT、Fマウントの5種類でCompact Prime CP.3 XD はPLマウントのみとなっている。レンズの種類はいずれも15mm/T2.9、18mm/T2.9、21mm/T2.9、25mm/T2.1、28mm/T2.1、35mm/T2.1、50mm/T2.1、85mm/T2.1、100mm/T2.1 CF、135mm/T2.1の10機種。