Bluetooth対応コントローラー「TourBox Elite」
CP+2022オンラインや、リアル展示会場で展示予定だった製品についてTourBoxの担当者に話を伺った。
――CP+2022の目玉製品(プロダクト/サービス/ソリューション)を教えてください
「TourBox Elite」です。
――主な特徴や、アピールポイントを教えてください
TourBox Eliteは弊社クリエイター向け左手デバイスTourBoxシリーズの最新機種で、Photoshop、クリスタ、LightRoom、Premiereなどほぼ全てのクリエイティブソフトに対応し、片手だけでソフト内の様々な操作を直感的に完成できます。ユーザーは常に画面に集中でき、各種作業の効率を大幅にアップできます。
同シリーズ現行機種の「TourBox NEO」は日本でも多くのイラストレーター、映像編集者、写真家に愛用されており、広く好評をいただいております。新機種のTourBox Eliteでは内部構造を最適化し、Bluetooth接続、振動フィードバックなどの新機能も追加され、作業をさらに快適に進行することが可能です。
――どのような現場やシーンでの使用を推奨・想定していますか?
本製品はイラスト制作や映像編集、写真加工などクリエイティブ分野の作業と相性抜群です。独自開発のビルトイン機能によって、キャンバス回転、ブラシコントロール、パラメーター調整などを回転操作で直感かつ精確に行えます。
――製品の開発コンセプトを教えてください
従来パソコンでの様々な操作はマウスとキーボードで行います。しかしキーボードは元々文字入力のために設計されたもので、デジタルクリエイティブ作業で使うと、いろいろ不便なところがあり、ショートカットの配置が押しづらい、数が多すぎて覚えられないなどの問題もあります。この状況について、弊社はクリエイティブ創作向けの専用左手デバイスを開発することを決めました。
TourBox Eliteはキーボードの代用品ではなく、クリエイター向けの全く新しい実用ツールとして、新たな創作方式をもたらします。以前にもイラスト制作や映像編集用の左手デバイスもいろいろありますが、その多くはショートカットをデバイスのボタンに反映するのみになっています。クリエイター向けの左手デバイスとして、TourBox Eliteはより高度な操作体験を提供することを目指します。そのため、現存するショートカットに拘らず、キーボードとマウスで実現できない操作や、一部ソフトウェアに向けてのビルトイン機能、例えばツールの高速選択、精確的なタイムライン移動なども多数搭載されています。
――企画・開発の際に苦労した・こだわったポイントなどを教えてください
Bluetoothイヤホンやマウスなどの製品は多いですが、Bluetoothのクリエイティブコントローラーは今までありませんでした。Bluetooth接続をどうやってTourBox Eliteに応用するか、どのように接続の安定性と即時性を保つか、これらすべてゼロから研究・設計しなければなりませんでした。そのほか、クリエイティブ分野といっても、実際の作業環境や使用ソフトも多くあり、様々な状況に広く対応するため、ハードウェアとソフトウェアを合わせて開発を進める必要があり、これも本製品開発の難点だと言えます。そして、研究を諦めずに続けた成果として、我々は独自の専用Bluetooth規格を開発し、業界初のBluetooth対応コントローラーTourBox Eliteを誕生させました。