各種機能のカスタマイズやファームウェアアップデートが可能「TAMRON Lens Utility」
CP+2022オンラインや、リアル展示会場で展示予定だった製品についてタムロンの担当者に話を伺った。
――CP+2022の目玉製品(プロダクト/サービス/ソリューション)を教えてください
独自開発した専用ソフトウェア「TAMRON Lens Utility」です。
――主な特徴や、アピールポイントを教えてください
28-75mm F/2.8 Di III VXD G2(Model A063)、35-150mm F/2-2.8 Di III VXD(Model A058)以降のレンズに搭載される「コネクターポート」とパソコンを「TAMRON Connection Cable」(別売)で接続し、専用ソフトウェアのTAMRON Lens Utilityを起動することで、各種機能のカスタマイズや最新のファームウェアのアップデートを行うことが可能です。
■各種機能
TAMRON Lens Utilityで設定可能な各種機能
- A-Bフォーカス:映像制作の現場でも多用される、フォーカスを一定速度で移動させる
- フォーカスプリセット:あらかじめピント位置をレンズに記憶させることでフォーカス移動が行えるようになる
- フォーカスリング設定:MF時にフォーカスの動き方やMF時のフォーカスリングの回転方向を変更する
- AF/MF切り替え:フォーカスセットボタンを使用することで、AF/MFを切り替えられるようにする
- フォーカスセットボタンを使って、フォーカスリングを絞りリングに切り替え
- フォーカスセットボタンに、ご自身のカメラボディであらかじめ割り当て
- 最新のファームウェアに更新
――どのような現場やシーンでの使用を推奨・想定していますか?
TAMRON Lens Utilityはより充実した写真・動画撮影を実現するために開発しました。特に動画撮影において、ドラマチックな演出を簡単に行うことができます。
――製品の開発コンセプトを教えてください
TAMRON Lens Utilityはお客様一人一人の異なる撮影目的やスタイルに応じてレンズをカスタマイズし、よりクリエイティブな撮影を実現するという想いから企画しました。写真撮影だけではなく動画を撮影されるお客様も増えていますので、動画に配慮した機能も多く盛り込んでいます。
一例として、動画撮影時に良く利用されるピント送り機能です。フォーカスポイントA地点・フォーカスポイントB地点をレンズ側で記憶し、マニュアル操作では速度ムラが起きやすいピント送りを一定の速度を保ってフォーカスポイントA地点からフォーカスポイントB地点へ送ることができ、印象的な動画を作る際に真価を発揮します。他にもフォーカスリングの設定として、MF時にフォーカスリングの回転速度でピントの移動量が変化する「ノンリニア」と回転角度でピントが一定量移動する「リニア」の選択など、様々な機能があります。
TAMRON Lens Utilityは、発展途上の機能であり、お客様からの要望を新機能として取り入れて改良していきたいと思っています。皆さんからの欲しいカスタマイズ機能のご要望をお待ちしています。