Zero Density、「TRAXIS talentS」を展示。ビーコン不要のエリア内人物トラッキングシステム[NAB2022 Booth]

Zero Densityは、拡張現実やVisual Studioアプリケーションのためのソフトウェアやハードウェア製品を多数製造しているテクノロジー企業だ。 ソフトウェアとハードウェア両面から映像制作をサポートする製品を生み出している。

ソフト面では、Unreal Engineをベースとしたリアルタイムノードベースコンポジター「Reality Engine」や、独自のキーイング技術である「Reality Keyer」などを揃えている。

一方ハード面では、「TRAXIS talentS」と呼ばれる人物トラッキングシステムを開発。 あらかじめ定められた3Dエリア内で自動的に人物を認識する、AIを活用したトラッキング技術なので、トラッキング対象の人物は、定義のためにビーコンなどを装着する必要がない。 ステッカーやマーカー、変数を必要としない初めてのAI活用人物追跡技術だという。 3Dエリアが定義し直されたり、同製品を移動させた場合以外は、製品は所定の位置に固定したまま使い続けることができるため、セッティングの手間なども省けそうだ。プロダクト・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

また編集部がブースを訪れた前日に、「RealityEngine AMPERE」が発表。 リアルタイムグラフィックのためのワークステーションだという。 AMD Ryzen Threadripper Pro CPUとNvidia RTX A6000 GPUを搭載。 リアルタイムのバーチャル効果 パイプライン、高品質静止画、高解像度の動画のインアウト、キーイング、コンポジットおよびレンダリングを可能にするための必要な処理能力をマシン1台で実現するとしている。