配信機材の新製品は増加傾向で、映像業界の中でも今もっとも熱いジャンルだ。特にローランドの「SR-20HD」やCerevoの「LiveShell W」、YoloLivの「YoloBox Pro」など、パソコンを使用せずライブ配信可能なストリーミングミキサーの発表が相次いでいる。そんな今注目の配信機材をめぐるコースを紹介しよう。

01 ビデオ制作ソリューション「TriCaster Mini X」
NewTek[#8501]

Inter BEEの歩き方Dコース説明画像

NewTekの目玉は、今年夏に発表したTriCaster Mini Xの展示だ。TriCaster Mini Xには、TriCasterシリーズで初となる「Live Link」を搭載。新しい機能により、サードパーティ製アプリケーションを使用しなくても、Webページの要素をプロダクションに取り込みできる。会社・組織内のトレーニングプラットフォームや企業Webサイトなど、イントラネットおよびインターネット上のグラフィックス、画像、ビデオをプロダクションにソースとして取り込むことが可能になる。

02 ATEM/vMixに対応フィジカル・コントローラーLiveCommand PRO
JUNS[#8105]

Inter BEEの歩き方Dコース説明画像

「中堅クラスのライブ配信を最少人数で最大限活用できるシステム」をテーマに、「リモートカメラLiveCAM」(タリー機能のついた新モデル)、「リモートカメラ コントローラー」(タリー+自動PTZ機能追加タイプを参考出展)、「ATEM 2M/E + LiveCommand PRO」を展示する。

目玉は、Blackmagic Design社のATEMシリーズをより便利に運用可能にするコントローラ「LiveCommand PRO」だ。放送用スイッチャーの操作性を実現したATEM/vMix対応フィジカルコントローラーで、ATEM旧モデルから最新モデルまでほぼすべてのATEMに対応。vMixをサポートしたコンバーチブルモデルで、絶妙な絵作りには欠かせないTバーを搭載している。

さらに開発中のATEMと専用親機をEthernetケーブルで接続するだけで簡単にタリーを実装できるWiFi/ATEM対応小型タリーシステム「Live Tally(仮名)」の参考出展も楽しみだ。

03 4K対応ライブ配信専用機器「Blastreams」
バイオス[#7308]

Inter BEEの歩き方Dコース説明画像

Blastreamsは、最大2160/30fpsの4Kライブ配信対応、本体単体での録画機能、同時ライブ配信機能など、多数の機能を搭載したライブ配信専用機器だ。今年も正規代理店のバイオスブースで展示を行う。

水中ドローンからBlastreamsへのライブ配信デモや昨年同様バイオス製品とのRTMPサーバーを使った配信デモを行う。また、空撮ドローンのライブ配信した映像を別画面で放映するほか、これから発表の新商品の展示も予定している。

04 リモートカメラシステム「CR-N700」
キヤノン/キヤノンマーケティングジャパン[#5409]

Inter BEE歩き方配信機器コース説明写真
 

「リモートカメラコーナー」や「被写体コーナー」「ハンズオンコーナー」「4Kディスプレイコーナー」を設置。注目展示は、国内展示会で初展示となるリモートカメラ「CR-N700」だ。

光学15倍ズームレンズ、1.0型CMOSセンサー、映像処理プラットフォーム「DIGIC DV7」など、業務用ビデオカメラで培った技術を生かしたキーデバイスを搭載し、4K60P 4:2:2 10bitの映像撮影が可能。また、キヤノンの屋内型の映像制作用リモートカメラとして初めてHDR撮影にも対応し、「HLG(Hybrid Log-Gamma)」と「PQ(Perceptual Quantization)」の2つの方式から用途に応じて選択できる。キヤノン独自のXCプロトコルで接続した複数のカメラを「RC-IP100」から操作できる体験コーナーも予定している。

05 超低遅延8KIP伝送デモ
アストロデザイン[#5301]

Inter BEEの歩き方Dコース説明画像

超低遅延8KIP伝送デモやリモコン雲台の遠隔制御システム、IPデータキャストサービス、16K×4Kマルチ表示システム、8K/4K ST2110伝送デモなどを展示する。見どころは、8KカメラAB-4830/AC-4829とJPEG XS IP Gateway CD-5550による超低遅延8KIP伝送デモだ。カメラの撮影方法や伝送について、実際の運用に近い環境で展示を予定しており、小型カメラの特性を活かしたリモート雲台システムや、高画質低遅延のJPEG XSを実際に操作して体感できるコーナーを用意する。

小型コンバーター「COVAN」シリーズ第3弾の展示も予定しており、こちらは運用製と拡張性に優れたAV over IP規格IPMXとHDMIの相互変換をサポートなどを特徴としている。

check

06 ダイレクト・ストリーミング・AVミキサー 「SR-20HD」
ローランド[#5114]

Inter BEEの歩き方Dコース説明画像

今年のローランドブースは、ハイブリッド・イベントやスポーツ配信、企業・学校のセミナー、eラーニングコンテンツ制作など幅広いニーズに向けたスイッチャーやAVミキサーのラインナップの展示を中心に、映像・音声入力から照明演出を可能にするコンバーターなど、様々なクリエーションをサポートするソリューションを展開する。

展示製品は、4K/HD対応スイッチャー、コンバーター「V-600UHD」「VC-100UHD」、HD対応ビデオ・スイッチャー/AVミキサー「V-160HD」「V-60HD」「V-8HD」「V-02HD MK2」「VR-1HD」、リプレイヤー「P-20HD」を予定している。

注目は、ダイレクト・ストリーミング・AVミキサー 「SR-20HD」だ。従来のAVミキサーに録画、配信機能を備えたオールインワン・モデルで、Inter BEEでは11月中旬公開の新バージョンを展示する。