DVCは2024年9月2日・9月3日の2日間、富山県民会館にて開催された「北陸放送機器展 2024」に出展。サンテックの電動スタンド「M300」やリモートカメラの最新アップデートなどを展示した。

電動スタンド「M300」にリモートカメラを搭載

一番の目玉の展示は、サンテックの電動スタンド「M300」にリモートカメラシステム「SRG-A40」を搭載したデモだ。M300はもともと大型灯体の電動昇降に対応した電動スタンドで、ライトの取り付け部は28mmのダボとなっている。DVCでは雲台などと組み合わせてリモートカメラの昇降として取り扱いを開始するという。11月の発売を予定している。

伸長は291cm、有線リモコンで昇降操作が可能。パイプ径は28mm、35mm、40mmの3段。脚部にはキャスターを搭載し、重い機材の移動もスムーズに可能だ。

実際に稼働のデモを見てみたが、M300自体は結構スムーズに動く。音も静かで止めた時にカタッとならない。上げながら撮るのにも対応できるかもしれない。市場のリモートカメラ向け三脚と比べた場合、軽くて比較的小さいだろう。三脚部分の価格は税込143,000円で決して高くはない。

重量は約15kgで、長いバッグに収めて軽自動車で移動は可能だ。バッグを手持ちしてセミナー会場に持ち運ぶのも可能かもしれない。DVCでは、雲台と三脚のセット売りも予定しているという。

ソニーのリモートカメラSRG-A40/SRG-A12の最新アップデートをデモ

複数人フレーミング機能の様子

もう1つの展示の目玉は、SRG-A40/SRG-A12の次期ファームウェアバージョンアップのデモだ。

最新バージョンVer.2.01では、複数人フレーミング対応や顔登録機能に対応する。このアップデートで特に面白いと思ったのは、追尾対象エリアの設定だ。検知の範囲を設定して検知の範囲を限定することが可能。検知の範囲に入った瞬間に追尾を開始する。かなり細かい状況に応じた設定が可能となりそうだ。

追尾対象を自動で検出するための検知領域を設定できる

Terisのシングルハンドルロック付きの三脚システム「TSN6CF-Q PLUS」を展示

3つ目の目玉は、Teris社のシングルハンドルロック付きの三脚システム「TSN6CF-Q PLUS」の展示だ。読み方はテリス。北京のカメラマンが求める三脚はなかったことから会社を設立したのが起源だという。

TSN6CF-Q PLUSは、カメラリグを瞬時にセットアップが可能だ。この素早いセットアップの様子を、実演していただいた。三脚のみ(TSN6CF-Q)で税込109,780円という価格もかなり魅力的だ。