Phottixは、LEDライトでお馴染みのブランド「Phottix」と、カメラフラッシュやアクセサリー、バッテリーを得意とするブランド「Photoolex」の2ブランドがコラボレーションした、新たなLEDライトシリーズを初展示した。

「Phottix」と「Photoolex」の2ブランドがコラボレーションを実現

これまでのPhottixといえば、丸や四角の面光源をもつ柔らかくて明るいLED照明のブランドというイメージが強かった。それに対し、「Phottix x Photoolex」コラボモデルは、小型軽量、バッテリー内蔵を特徴としたシリーズとなっている。

Cマウントを採用したTheiaシリーズ

Theia Q40C/Theia Q100Cは、Cマウントを採用。従来のボウエンズマウントよりも小型化されており、昨今のミニマウント系の流行を取り入れている。このCマウントにより、リフレクター、ディフューザー、ソフトボックスといった搭載も可能となる予定だ。

Theia Q40Cにセットのシリコンディフューザーを搭載したところ。バッテリー内蔵で、電源を気にせずに野外撮影が可能。Theia Q40Cは2025年夏発売予定
別売りの「Pop mini Snoot光学コンデンサー」もラインナップしている。2025年夏発売予定
照明器具の中のゴボに描かれた模様を投影できる

Q40Cの特徴として、45Wの電源に接続することで、内蔵バッテリーを使わずにモバイルバッテリーやAC、USB充電器から電力を供給して使用できる。これにより、柔軟性が向上したといえる。

動画撮影など長時間使用の場合、バッテリー駆動だけでは不足するという要望が多い。そのような場合に、長時間に対応できる別バッテリーや別電源で供給できるようになったことが、この製品のセールスポイントの一つである。

Theia Q100Cは、バッテリーグリップ同梱のLEDライト。バッテリーグリップを外してUSBケーブルで接続することも可能。2025年夏発売予定
Theia Q100Cの専用バッテリー
Theia Q100Cの専用バッテリーはハンドグリップとしても機能する

パワフルなポケットライトHeliosシリーズ

Helios 2077は、ポケットケットタイプで手のひらサイズの光源を持つタイプの製品である。従来のPhottixシリーズのM200Rは、給電しながらの使用はバッテリー劣化のため推奨されていなかったが、Helios 2077ではPD充電しながらの使用が可能となった。

Helios 2077は、あらゆるシーンに対応できるモバイルライト。2025年夏発売予定
大型のダイヤルを搭載して、高い操作性を実現する

アウトドアにも対応するポケットライト「TOFU」シリーズ

撮影機材だけでなく、アウトドア用途も意識したデザインとなっている。「TOFU-LIGHT」と「TOFU-BRO」の2種類があり、「TOFU-BRO」にはディフューザーが装着可能で、まさに豆腐のようなデザインとなっている。

「TOFU」シリーズは撮影用としてだけでなく、アウトドアにも対応する
バックパックやスーツケース内に収まるほど小型を特徴とする「TOFU-LIGHT」
「TOFU-BRO」ポケットLEDライト。200分の稼働が可能
「TOFU-LIGHT」のパッケージ。豆腐のパッケージを実現している

特徴としては、厚みはあるものの、その分バッテリーが搭載されており、TOFU-LIGHTの場合でフル発光200分間の連続使用が可能である。撮影だけでなく、テントのランタン代わりに吊り下げて使用することも想定されており、ストラップも付属している。

コンパクトさが魅力の新シリーズ小型ライト

どのモデルも小型で持ちやすく、従来の高輝度モデルとは対照的に、コンパクトさが追求されている。ミラーレスカメラの小型化や、小型ライトスタンドの需要増加といった傾向にあるが、この新シリーズの魅力は、そんな需要に対応したコンパクトにまとめられている点にあるといえそうだ。

Theia Q100Cの上位機種と予想される試作機の展示もあった