
Matrox、Pixotope社の新規および既存ソリューションにST 2110オプション追加可能
Matroxは、バーチャルプロダクションソリューションのグローバルリーダーであるノルウェーのPixotope社が、同社のXR、VS/AR、CGグラフィックスライセンスにおいて、SMPTE ST 2110対応を実現するため、MatroxのDSX LE5ネットワークインターフェースカード(NIC)を採用したことを発表した。
ST 2110が進化を続け標準規格となりつつあるなか、MatroxのST 2110対応I/Oは、10GbE、25GbE、100GbEネットワークに対応し、信頼性と拡張性を兼ね備えたCOTSベースのIPインフラ構築に最適なトータルソリューションを提供している。Matrox ST 2110対応I/Oは、ST 2110-20、-30、-31、-40、およびST 2022-7冗長化のために必要なパケット処理をすべてオフロードし、システムリソースの負担を大幅に軽減できる。
今回、Matrox社製ST 2110対応I/Oが採用されたことにより、Pixotopeのユーザーは既存および新規ソリューションにST 2110対応を追加できるようになり、放送用CG、バーチャルスタジオ、拡張現実(AR)などのワークフローをIPインフラ上で実現することが可能となる。Pixotope社は、MatroxのDSX Software Development Kit(SDK)とDSX LE5 ST 2110 I/Oを組み合わせることで、開発を迅速化し、多様なプロジェクト要件に適したハードウェア統合を実現。IP上での映像品質を保証するソリューションを提供している。
IP対応バーチャルプロダクションを加速

MatroxのEMEA地域OEM営業マネージャー、Christophe Crespin氏は次のように述べている。
Crespin氏:
Matroxは、業界標準への高い準拠性とオープンなアプローチで広く知られており、これは当社の製品開発戦略において極めて重要な要素です。
当社のST 2110対応I/Oは、IP化実現の複雑さを解消し、開発者が本質的な価値創出に集中できるよう設計されています。
Pixotope社は、当社の技術がどのようにIP化を加速させ、標準準拠やパケット処理といった重荷をエンジニアリングチームから取り除けるかを示す好例です。
また、Pixotope社の製品担当SVPであるGideon Ferber氏は次のように述べている。
Ferber氏:
ライブイベント制作を担う放送業界のお客様やパートナー企業にとって、Video over IPインフラは多くの利点をもたらします。
そのため、当社はBroadcast CG、バーチャルスタジオ、拡張現実の各グラフィックソリューションにST 2110対応を加えることを決定しました。
Matroxは、当社が様々なプロジェクト要件に柔軟に対応できるように支援し、バーチャルプロダクションの民主化とコンテンツ制作者の力を引き出すという当社の使命に集中できる環境を提供してくれました。
Pixotope社について
Pixotope Technologies ASは、バーチャルプロダクション分野における革新を牽引する受賞歴のあるソフトウェア企業。世界中の最も過酷なライブ制作現場で実績を持ち、堅牢かつエンドツーエンドのバーチャルプロダクションプラットフォームをメディアコンテンツ制作者に提供する。24時間対応のグローバルサポート体制と世界4大陸に拠点を有するPixotopeは、バーチャルプロダクションを誰もが扱いやすく、成果に繋がるものとすることを目指している。
Matrox Video OEMについて

3G SDI/12G SDI、ST2110に対応するI/OボードやH.264エンコーダーなど開発用のOEM製品。Matrox社独自のソフトウェアライブラリにより様々な映像・放送機器の開発をサポートする。