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あっという間に1日が過ぎていくNAB206

既に2日目が過ぎ、帰国の日が迫ってきた。

「NABではもう珍しいものは見つからない」といった声も耳にするが、決してそんなことはない。面白いものは、やはり面白い。要するに、直球で見るか、変化球で見るかの違いなのだろう。

今回は少し視点を変え、中国語に堪能な方に同行してもらった。その結果、情報量も増え内容が濃く文字では伝えきれない。どこかでNAB報告会のような場を設けるつもりなので、ぜひ個別に聞いてもらえればと思う。

今回のレポートは、編集部の判断であえて僕の言葉をそのまま掲載してもらっている。その空気感も含めて読み取ってもらえることを期待しつつ、最後のレポートをまとめたい。

INKEE

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中国企業のLEDメーカー。最近流行り出しているバルーンタイプのLED照明で大きさ毎に明るさが変わるが、今回のメイン展示は最も大きい「GCA30C」だ。写真にはブルーライトになっているが勿論、通常のバイカラーは2000k〜10000kの幅を持つ。それだけなら既に色々な製品が出ているがこのライトは別途ステーにより4個を纏めることでフラットパネルのような使い方も可能になる。単純だがこのタイプは未だ見たことがない。

元々は映画やドキュメンタリーでの使用よりコスプレや一部特別な撮影に使うために開発をしたとのこと。中々ニッチな部分な所を狙っているようだが、その利用方法は多種に渡り面白い。強力磁石で羅色スタンドや鉄板のある所ならどこでも設置が可能なこともポイントだろう。

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GoPro

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アクションカメラの代名詞的な同社のカメラも、最近は新興勢力に押されてやや影が薄くなっているのも事実。そんな中に登場したのはMFTマウントを備えた「MISSION 1 PRO ILS」は、まだショーケースの中とは言え、その賑わいぶりは確かだ。大きさと雰囲気は初代BMPCCのような雰囲気だ。小さいとは言え、MFTマウントを付けるとなるとその筐体は極小にはならない。最大のポイントを捨ててまで画質に振ったこのカメラ、次回のプレビューが楽しくもある。

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HOLLYLAND

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インカム界のエポックメイキングであるHOLLYLANDがビデオスイッチャー(SW)を展示していた。小型モニターの様なその筐体はまさにコンパクト!入力HDMI4系統に加えて、これまた今回初登場の同社製PTZカメラを繋げばワイヤレス伝送をそのまま受けることができる。SWから各カメラの色調整ができるので問題はない。SWと言うより、もしかしたらポン出し機としての使い方も見えてきそうだ。

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EAGLE

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帰りがけに最後、ぐるっと回っていた時に見つけた「EVF」。EOS 5D Mark IIが登場した頃はこの手のEVFは色々あったが、最近は小型液晶モニターに移行した感が強い。モニター自体の輝度が高まって晴天下でも見えるようになったとは言え、やはり外部の光を受けてしまうと見辛いのは確かなはず。

この手のしっかりしたVFならそのジレンマも無い。握り拳以下の筐体なのにその解像度はこのサイズで驚きのフルHDサイズ。I/OはHDMI・SDI入力とHDMIループアウト、電源はUSB type-Cでの供給となる。

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総括

6年ぶりのNABで一番感じたことは、10年以上前の如何にも使い様の無かった中華製品が他の有名メーカーを差し置いてホールの目抜通りに鎮座していることだった。そしてその製品は今や誰でも使ってる高機能なものとなっていることだ。6年前は中華ブランドはホールの角に追いやられ、長屋のように寄せ集まっている中、宝箱の隅を突くように面白い物を探していたが、今やホールの中の共通言語は中国語なのでは?と思わざるを得ない程。

とは言え、ソニー・パナソニック・キヤノンのフラッグシップはブースの大きさこそ多少小さくなっては居るが、その場所を譲らないのは流石と言うべきだろう。NABに来ずに業界を語るな!とは、某スイッチャー侍の言葉だが正にそれを噛み締めた今回のNAB参戦。来年も来られるよう祈りつつ帰国したい。

WRITER PROFILE

岡英史

岡英史

モータースポーツを経てビデオグラファーへと転身。ミドルレンジをキーワードに舞台撮影及びVP製作、最近ではLIVE収録やフォトグラファーの顔も持つ。