ODEMAXチャンネルでREDRAYプレイヤーを介してインディーズ作品をストリーミング配信する展開を一度は試みたREDだが、今回はライブリニアをOTTサービスとして一般家庭に届ける実用的な事例である。ブースではスタジオからのソースを普通にテレビ再生しているかのように思えたが、米国ではリニアとOTTサービスの垣根を低くしようとする動きに応えて挑戦した感がある。

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Red Digital Cinemaブースでは、8KセンサーWEAPONと並び、ブロードキャストモジュールを実装したEPIC DRAGONがハンズオンコーナーに置かれていた。その2台のソースを、Ross Videoのスイッチャーを通して、エレメンタルテクノロジーズが新しくリリースした1RUサイズのライブエンコーダーで4Kp60/HEVCにリアルタイムにエンコード、そしてBrightSign社製のプレイヤー(デコーダー)を介してシャープ製の新AQUOSディスプレイに再現した。

ビットレートは15Mbpsに設定。新しい試みとしてZixi社のトランスポートプロトコルを通してクラウドから配信したことで、パケットロスも管理され安定した配信を行っていた。

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Broadcom社製BCM7444チップを搭載した最新型の4Kプレイヤー

Red Digital Cinemaブースで一番注目されたのは、その新しい8K(8192×4320)センサーを搭載したWEAPONだろう。事前の予想ではイメージセンサーは既存と同じセンサーを搭載してボディのみ変わると思われたが、新型センサーは通常の大型34mmセンサー(0.96mm×21.6mm)よりも多少ワイドなものとなっている。8Kでの最大フレームレートは75fps。

WEAPONの大きな特徴としては、RAWと同時にProResコーデックで内部処理できることだ(Apple ProRes 444XQ、444、422HQ、422、422LT)。よってR3D RAWファイルと同時にProResで2Kファイル(120fpsまで)が生成できる。Wi-Fi搭載、イーサネット経由で配信も実行できるようだ。現在、カーボンファイバー製ボディ、マグネシウム製ボディや多様なバージョンのWEAPONカメラが用意されており、正式的な価格などは追って発表される。

6K WEAPONの出荷は初夏から、そして8Kにアップグレードできるのは年末を予定している。

(山下香欧)