どうなる?Digital Cinematographyの世界
今年もハリウッドの映画制作を支える、映画撮影機材の専門展示会、Cine Gear EXPOが開催された。
映画の都”ハリウッド”も、往年の隆盛期のように大型映画が量産される状況は無くなったとはいえ、未だに世界の映画産業はハリウッドを中心に回っているとも言える。特にここ数年は、『3Dステレオスコピック』に代表される最新テクノロジーが常に先駆的に試されている現場でもあるが、また少し違った流れの映画も成功してきているのは興味深い。いわゆる”ローバジェット×キープクォリティー”といった作品だ。
今年初頭に日本でも公開された低予算映画のヒット作「パラノーマル・アクティビティ」のように、わずか135万円という、日本のインディペンデント映画的な予算でも、充分に観客を満足させる事の出来る作品=ヒット作品も現れてきたことで、ハリウッドの映画産業を支える企業の役割や、その存在意義も少しずつ変貌しているようだ。
それに比例するかのように機材もダウンサイズ化が顕著に現れていて、キヤノン5D markⅡを筆頭にしたDSLR機や、RED ONE/EPICといった新しいデジタルシネマカメラも安価にレンタルできるようになり、インディペンデントでも4K作品ということも不可能ではなくなった。
今年のCine Gear EXPOでは、そうした風潮もあってか昨年に引き続き、大きな流れとなっているDSLR(HDSLR)を中心に、低予算でも面白い映像が撮影にできるものや、より現場の意見を取り入れた、痒いところに”手が届く”ような製品が目立っていた。
ここでは、今年のCine Gear EXPOの様子や、最近RED Digital Cinema 社が買い取ったというRED Studiosも取材を敢行。ほんの一部ではあるが、それらの取材から見えて来た、これからのハリウッド映像制作の方向性を紹介しよう。以下は、今回のラインナップである。
[Digital Cinematography 2010]