さらに加速する人気DSLR編
昨年から急激な盛り上がりを見せているDSLR。今年もその人気に度合いは衰えを知らず、更なるヒートアップが各所に窺えた。昨年はまだ5DmarkⅡが注目され始めたばかりだったが、今年はユーザーも様々な使い方をした上での現場からのフィードバックを基に、さらに進化したガジェット類が注目されていた。アメリカ本土でもREDすら駆逐する勢いで快進撃を続けるDSLRムービーだが、今年も会場で見かけたのは、キヤノン5D markⅡと7Dのみ。ムービー撮影本来のポテンシャルと、カメラ自体のバリエーションという意味では、他社から新規参入が待たれるところだ。
■キヤノン
キヤノンブースはもちろん大盛況。当然昨年よりもブース面積を拡張した。その中央には8台のEOS 5D markⅡが放射線状アングルで連結された360°ムービー(?)撮影システムなど、大胆な展示で注目を集めていた。
■iDC PHOTO VIDEO
DSLR周辺のアイディア製品では、面白いガジェットがいくつかお目見え。
iDC PHOTO VIDEOのHDSLRギアー:ギアレスフォローフォーカスは、EOSのEFレンズ群のゴムリングのギザギザ状の溝に、直接カムを装着できるお手軽フォローフォーカス。経年変化などの心配もあるが、意外と使ってみるとお手軽で便利。
http://www.idcphotovideo.com
■Film Tools
バーバンク市にある映画機材ショップFilm Toolsのオリジナル製品、Gripper 3025 Camera Mount Plus Triangulation Kitは、3本以上のポールを吸盤式グリップで固定する変幻自在なDSLRカメラの固定用ガジェット。もちろん小型ビデオにも対応。3本セットの基本キットの定価は$439。(ショップ価格は$364と25%引)何ともお手軽な本キットの組み立て方ビデオは下記を参照。
http://www.filmtools.com
さらにこのポールシステムを応用すると自転車にも装着可能。しかし、上に付いているのは一体何…4D?
■ZACUTO
ZACUTOもDSLR用の周辺機器で新製品を出してきた。グリップの所にあるワイヤレスのON/OFFスイッチ。これがあるとないとではリグの使い方に大きな差が出る。昨今ENGとしてDSLR機を用いているところも少なくないので、こうした利用にはうってつけだ。p>
■CAM CADDIE
昨年のCINE GEARで紹介して以来、日本でも取り扱いされるようになって人気のあるCAM CADDIE。今回は拡張キットとして、アクセサリーシュー/ウイング(Tバー)が追加された。ライトやマイクなども装着が楽になる。
http://www.camcaddie.com
■redrockmicro
元祖DSLR周辺機器といえば、redrockmicro。NABで発表した、フォーカスコントロールユニットPROJECT 05 FOCUS CONTROL。ソナー(音波)を利用した距離計測機”maicro Tape”と、そのデータからiPhoneをそのまま仕込んでコントロールできるユニット”microREMOTE”は極めてユニークなガジェット。しかし発売直前にiPhone4が発表されてしまった。これにすぐ対応するのかどうかはまだ不明。
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