日本にはないハリウッドの強みとは?

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ハリウッドのポストプロダクションと日本とでは品質等の点で、一体何がどう違うのだろうか?

スタジオレヴォの嵜野社長は人材の根本的な層の厚さの違いを指摘する。

 
日本でも良く知られているEFILM(イーフィルム)というDI(デジタル・インターミディエイト)で有名なポストプロダクションがあります。僕もそこのスタッフとも多く交流がありますが、このEFILMには数多くのカラリストが所属しています。実は彼らのバックグラウンドは映像関係出身の人だけではなく、例えば写真家、イラストレータ、また全く他の職種など様々な経歴を持った人がカラリストとして所属しています。彼らがそれぞれの個性や特色を発揮して様々なタイプのカラーコレクションを創造できる環境が整っていることは、日本とはかなり大きく違う環境だと思います。またこうした有能なフリーの人をクリエイターとしてピックアップするシステムがあり、いつでも才能のある個性を登用できるシステムがハリウッドにはあるのです

ちなみに今月日本でも公開されている「アイアンマン2」もEFILMでカラーグレーディングが行われているが、これを担当しているDIカラリストは30代の若い優秀な、いまハリウッドで話題のスタッフだ。彼のカラーコレクションの方法も非常にユニークで最初からDP(撮影監督)と話し合いながら独特の色の世界を構築していくという。

同社の現在の主な業務としては、北米での撮影のコーディネートから、特にフィルムレコーディング、DI(デジタルインターミディエイト)やMA/サウンドデザインなどのハイエンドなポストプロダクション業務を、日本の映画/映像プロジェクトにハリウッドで高品位に提供している。これまで日本とアメリカ西海岸という、実質的な距離という溝があったが、今やネット経由でファイル転送も簡単にできる時代。距離の問題はほとんど支障にならない。こうしたことから、映画制作の各種作業工程を、2国間でもリアルタイムでやり取り出来る環境ができたことのも、こうしたサービスが安く提供出来るようになった背景がある。いずれは提携会社と組んでDIなどを日本にいながらリアルタイムでアメリカのカラリストと作業をできるような環境を作っていきたいという。

SSR04.jpg 株式会社スタジオレヴォ
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