4Kはもはや当たり前!

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昨年のInterBEEは、シネマやCM等の制作サイドにおける高解像度カメラとしての4Kが前面に打ち出されていたが、2013年、4Kは既に当たり前。それをどうするのか?どう見せて、収納するのか?とワークフローに重点を置いているように思えた。勿論SONYブースもその例に漏れずF55をスタジオカメラとして扱い、その収録されたXAVCデータを整理して貯める、と言うワークフローが個人的には目に付いた。更に今までトップ~ハイエンドであった伝送システムもその敷居をグンと下げたソリューションとして. IPライブ伝送システムNXL-IP55を展示。既にNABで発表はされていたが、今回は更に大きく解りやすくライブコンテンツプロデューサーAWS-750と組み合わせた展示をされていたのが印象的だった。

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また4KではないがHD業務用モニターの出展も注目。まだまだ4Kには遠い場所?にいるミドルレンジにとっては、この低価格帯の高画質モニター(PVM-A250/170)は大歓迎だ。そして既にInterBEE2013前に発売になった業務用4KハンドヘルドPXW-Z100の展示廻りは連日大勢の人だかり。今回、会期後からPRONEWSのブースレポートコーナーに掲載している各ブース個別の取材動画はZ100を通じて全て4Kで収録をしているので、ブースレポートの動画を見てそのレゾリューションを感じて頂ければと思う。

さてSONYと言えば放送用カテゴリ製品に関しても言及しなければと思いながらも筆者は掘り下げて書けるほど放送のディープな世界は入り込めない。会期中に生配信したPRONEWSのSONYブース紹介は、主にミドルレンジに合わせた紹介に近かったので、ライブ配信はされなかった部分として、放送規格のディスクアーカイブを含めたソリューションを別途取材してきた、以下の動画をご覧頂ければと思う。

SONYの4K

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今年のブース単独取材カメラは、Z100

個人的にはやはりZ100が一番のエポックメイキング。今まで手を伸ばすにはやや無理があった4K撮影の敷居をグーンと下げて、ミドルレンジでも手に入れる事が出来た。丁度SDからHDに移行した時のSONY HVR-Z1J(業務用HDVカムコーダー初号機)を思い出した。しかし時代は繰り返す。新フォーマットの敷居は下がって素材は手に入れやすくなったが、そこから先のワークフローはまだまだミドルレンジには難しい領域が残っている事も確か。これはPCのスペックが飛躍的に伸びないと解決出来ない物ではあるが、確実に1年後の今日はZ100で収録、そのままネイティブ編集でパケると言う事がミドルレンジでも普通に出来ていると予想しておこう!

おまけ

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単純に筐体を大きくしてセルを詰め込んだと言う方向性は好きだ

業務用ハンドヘルドのケースの中にひっそりと展示してあった、PMWシリーズ用のバッテリー。その中の1つが異常に大きい。聞けば6時間は全く問題なく廻るとの事。中華製ならともかくSONYがこういう際物を作っている事実は面白い。因みにPMW-300でこのバッテリーを使えば重量は増えるがバランスは間違いなく良くなると予想が出来る。何処かで試してみたい。

txt:岡英史 構成:編集部


Vol.00 [BrushUP! InterBEE2013] Vol.02