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昨日に引き続きおだやかな天気に恵まれたということもあり、初日12,967人に対し平日にもかかわらず本日は17,921人の来場者があったという。会場のあるみなとみらい地区は、ホテルやこの地区のシンボル的存在と言える大きなメリーボーランドのある遊園地よこはまコスモワールドなど様々な施設が集まっており、ちょっと絵になる場所でもある。隣接した地域には中華街やマリンタワーなどもあり、CP+だけでなく家族連れで隣接したこうしたところを撮影しながら回るのを毎年楽しみにしている人も多いようである。
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大さん橋ホールで開催された新イベントPHOTO HARBOUR。こちらは機材ではなく、写真を撮る事にフォーカスしたユーザー中心のイベント
ちなみにCP+の会期中25〜28日の4日間限定で「フォト・ヨコハマ写真のチカラスタンプラリー」が開催されている。CP+ではこの他にもセミナーや写真展など開場以外でも様々なイベントが開催されており、今年は大さん橋ホールを新会場にPHOTO HARBOURが開催された。写真はレンズがあって初めて成立するもので、描写など昔からこだわる人が多く、最近ではフランジバックが短いミラーレス一眼に往年の名機といえるようなオールドレンズを装着して楽しむ趣味人も増えているようである。レンズは使う人にとっては絵筆のように愛着のこもる道具の一つと言えその描写は作品をつくる制作者の意図を反映させたものとなる。
時流のミラーレスを販売しているメーカーの中には旧来のレンズを装着可能にするアダプターを用意しているところもあり、そうしたユーザーの要望に答えている。ミラーレス一眼のようにフランジバックが変わったり、センサーサイズが変わったり、レンズマウントも変わったりするとメーカーはそれに合わせてレンズのラインナップを揃えることになるわけで、最近は毎年のようにレンズの新製品が登場している。今回はそのレンズを中心に見てみよう。
レンズ!レンズ!レンズ!百花繚乱
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昨年発売となったAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRなど多彩なレンズラインアップをブースに出していたニコン。従来からのFマウントレンズにミラーレスレンズ11本が加わっている。
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毎年キヤノンは自社のレンズラインナップをアピール。EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USMがラインナップに加わりミラーレスカメラ用交換レンズは5本になった。
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ソニーは一眼レフカメラ用のαマウントシリーズ34種とミラーレス用のEマウントレンズ32種の2系列があるがいずれもすでにかなりのラインナップになっている(アダプター含む)。Eマウント系はビデオカメラにも共有できるため今回も新製品が登場している。
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パナソニックはマイクロフォーサーズに力を入れているようで26本のレンズがラインナップされており、今回LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4-6.3が加わった。
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タムロンは35mmフルサイズ及びAPS-C対応のDiシリーズ、APS-C対応のDiⅡシリーズ、ミラーレス用のDiⅢシリーズがあり、今回マクロレンズSP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USDと中望遠レンズSP 85mm F/1.8 Di VC USD(Model F016)を新製品として出展した。
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シグマは35mmフルサイズ対応のDGシリーズ、APS-C対応のDCシリーズ、ミラーレス用のDNシリーズが有り、今回新製品として50-100mm F1.8 DC HSM | Artと30mm F1.4 DC DN | Contemporaryを出展。
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コシナとCarl Zeissの提携によりスチルカメラ用のレンズとして一眼レフカメラ用のOtus、デジタルMilvus、フィルムカメラ用のClassic、レンジファインダーカメラ用のZMがZeissブランドで出展。写真は新製品のMilvusシリーズ。
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コシナがブランドの商標使用許諾を持つVoigtlanderブランドのレンズで参考出品されていたULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 AsphericalⅢのEマウントレンズ。
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ケンコー/トキナーシネ用100mmT2.9マクロレンズ。ディストーションやMTFなど優れた描写性能を備えたマクロレンズで30cmから無限遠まで対応可能。
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コーワのマイクロフォーサーズ用レンズと参考出品のシネレンズ。8.5mm、12mm、25mmの3種類がある。
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テクニカルファームのTF-Flareアダプターでカメラ部のマウントはソニーEマウント。レンズ側はPLマウント用とキヤノンEFマウントの2種類がある。アダプター部が半透明の樹脂製になっており、ここにLEDライトなどで光を入れることで意図的にフレアを生じさせて独特の描写を実現する。
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NiSiブースのiPhone用スマホケースZTYLUS。広角、魚眼、マクロのほか反射を除去するCPLレンズの4つが仕込まれている。円形の部分は着脱可能で、GoProアタッチメントやLEDリングライト、USBケーブルリールなどを装着できる。
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サイトロンジャパンは中国Venus Optic社のLAOWAブランドレンズ12mmF2.8、105mmF2のほか15mmF4マクロレンズ、60mm F2.8マクロレンズなどを参考出品。キャノンEFやニコンマウントなどに対応可能。
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Z Cameraの4KUHD動画対応フォーサーズカメラ Z Camera E1。マイクロSDにH.264コーデックで収録可能。Wi-FiやBluetooth対応でセンサーは4/3インチ16MピクセルCMOSセンサー(サイトロンジャパン)。
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Lomography Petzval Artレンズ。差し込み式の絞りプレートを差し込むことで収差をコントロールして独特の描写が得られるレンズで、中心部はシャープで周辺を絞りプレートでコントロールできる。真鍮(砲金?)製のボディのクラシカルデザインのレンズだが、マウントはニコンFまたはキヤノンEFマウントが用意されている
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Entaniyaのフィッシュアイレンズ。カメラはGoProだが改造してレンズを装着している。この状態で360°のパノラマ撮影が可能。レンズは220/250/280°のものがあるがいずれもカメラ部を改造しての取り付けとなる。
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KIPONの各種レンズマウントアダプター。フランジバックの短いフォーサーズ系のカメラなら新旧問わず様々なレンズに対応なアダプターが用意されている。この手のアダプターはレンズのイメージサークルを考慮していないのが一般的でレンズとカメラの組み合わせによっては周辺がけられる。また、∞が出ないことも多いのでその点も注意が必要だ。
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