毎回ユニークなアイデア商品を出展しているよしみカメラ。昨年まではメインの展示会場に出展していたが、今年はプロ動画コーナーにブースを構えて出展していた。同社は中判カメラJittoや自撮り棒、業務用の写真用品などを中心に扱っていたが、最近はGoProを使ったパノラマ撮影システムの新製品が多いことからプロ動画コーナーに移ってきたようである。
今年も新製品としてGoProを利用したリーズナブルな価格のパノラマ動画撮影システムや、撮影したパノラマ画像データを展開するためのソフトウェアなどをメインに微速度撮影用の電動スライダーやゼンマイ式の自動パン装置、レフ板の中央の穴から撮影できる忍者レフなどユニークな商品を出展していた。
GoPro2台を使った360°全周撮影システムのエントリーモデルiZugar Z2X
同社が扱うGoProを採用したパノラマシステムには3Dに対応したJITTOシリーズと360°のパノラマ撮影に対応したiZugarシリーズがあるが、GoProを2台使ったエントリーモデルiZugar Z2Xはカメラやフィッシュアイレンズ込みで20万ほどの価格となっている。JITTOシリーズは3D対応だがGoProを4台使用したJITTO 4X3DとGoProを6台使用したJITTO 6X3Dの2機種が360°対応で、GoProを2台使用し190°の3Dパノラマを撮影できるモデルJITTO 180°3Dがある。ちなみに、GoProにフィッシュアイレンズを装着するにはカメラの改造が必要となり、そうするとカメラメーカーの保証を受けることができなくなってしまう。同社ではこうした保証を受けられなくなったGoProの修理対応も行っている。
194°の画角をもつ円周魚眼レンズiZuger MKX-19Fisheye Lens。を装着したGoProを収納できる防水ハウジング
パノラマ作成ソフトとしては、オーサリングソフトAutopano Video Proと、ステッチングソフトAutopanoVideoGigaがあり、写真のようにフィッシュアイレンズを使って撮影した360°の画像を通常の画像として表示できるほか、焦点距離の異なるレンズで撮影された複数の写真をパノラマにすることも可能
TRANSBAGを実際にデモして見せていたが、なんだかとっても楽しそうだ。カメラなどの撮影機材は重量物であることが多いので、様々な方法で機材を運搬できるのはいいかもしれない
今回イチオシ(?)のユニークな機材は、キックボードとバックが合体したようなTRANSBAGという商品だ。価格は39,800円で、写真のようにキックボードのようにすることもできるし、リュックのように背負うことや手で引くこともできるというアイデア商品となっている。キャッチフレーズは「乗って、背負って、持って、引いて」。
円形レフの中心から撮影できるようになっている忍者レフ。裏は黒地なので、パソコン画面撮影などで撮影者自身の映り込みを避けることもできる。姉妹商品に全身を隠せるひとつ目クンがある