プロ用のレコーディング機材を数多く手掛ける同社はデジタル一眼やビデオカメラに対応したミキサーやレコーダー、マイクなどを出品した。今年はTASCAMブランドのカメラ用オーディオレコーダーとして、動画と音声のHDMI同期が可能なDR-701Dやステレオマイク内蔵のカメラ用オーディオレコーダーDR-70D、ミキサー機能が充実したDR-60DMK IIのほか、デジタル一眼レフカメラ用マイクTM-2Xや参考出品としてショットガンマイク搭載DSLR用オーディオレコーダーDR-10SGを出展したほか、プレゼンテーションスペースでの製品説明が開催された。
ショットガンマイク搭載カメラ用オーディオレコーダーDR-10SG。シューマウントに装着できる軽量110gのPCMレコーダーで、有線で音声出力できるほか、microSDカードスロットを使った録音にも対応している。電源は単4電池1本で、カメラ本体にも本機からの音声入力可能なCAMERA OUTが装備されているほか、シーンに合わせてインタビューや会話用など4つのイコライザーがプリセットされている
参考出品のショットガンマイク搭載DSLR用オーディオレコーダーDR-10SGは、型番から察してもXLRマイクに直接取り付けるプラグオンマイクロリニアPCMレコーダーDR-10Xの兄弟的な商品で、DR-10Xにショットガンマイクをビルトインしたような製品となっている。
動画と音声のHDMI同期が可能なTASCAM DR-701D。DSLRやビデオカメラでの動画撮影時に使用することで、動画の音声をより高音質にすることが可能な6トラックリニアPCMレコーダーで、HDMIコネクター搭載で映像とクロック同期、録音開始/停止動作の同期が可能なほか、タイムコード入力対応で録音ファイルに時間情報を記録することができる
DR-701Dは昨年11月に発売された新製品で、4入力2出力のミキサー機能を搭載し、4トラックとその2ミックスの合計6トラックを同時録音することが可能なほか、HDMI入出力を搭載しており、カメラとDR-701Dのクロックをデジタル同期することで、長時間にわたる撮影でも、カメラで収録した映像とDR-701Dで収録した音声時間ズレなしに収録できる。さらに、HDMI接続により、カメラの録音開始ボタンを押すだけでDR-701Dの録音も連動して開始することが可能となっている。フィールドで使用することが多いこうした録音機材では過大入力時のリミッターや風切音を防止するローカットフィルターが重要になるが、DR-701Dには、過大入力を自動的に調整するリミッター機能を4つの各入力に搭載したほか、過大入力があった周波数帯に絞ってリミッターが働くため、より自然な音質を実現している。ローカットフィルターは5段階の調整が可能で、風切り音などの不要な低音をカットすることがきるようになっている。
DR-701DとビデオレコーダーのATOMOSのNINJA ASSASSINなどと組み合わせることで、高画質なビデオ収録と多チャンネルかつ高品質な音声収録が可能
DR-701D/DR-70D専用アクセサリーパッケージAK-DR70C。DR-701D/DR-70Dのマイクユニットに被せるだけで風によるノイズを低減することができるジャマーやシューマウントアダプター、3.5mmステレオミニジャックケーブルがセットになったキット