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富士フイルムは、デジタルカメラXシリーズの最新機種FUJIFILM X-Pro2やFUJIFILM X70のほか、超望遠レンズXF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WRを含めて合計21種類となるフジノンXマウントレンズなどを出展したほか、チェキinstax mini 70、スマホ用写真検索アプリ「写真でmikke」など幅広い写真の楽しみ方を提案した。
2013年に安価なコンパクトデジタルカメラの開発中止を発表し、ラインナップを整理してきた同社だが、今年1月にFinePix XP90が発売されている。とはいってもFinePixのシリーズはこのXP90と生産中止になったFinePix S9900Wの2機種が残るのみとなっており、FinePixシリーズは今年XP90の発売が最後になるかもしれない。その他のコンパクト機も新製品となるX70とX30、X100Tとなっており、レンズ交換式カメラへシフトしていくようだ。
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FUJIFILM X-Pro2はX-Pro1の後継機でセンサーが1,630万画素X-Trans CMOSセンサーから約2,430万画素のX-Trans CMOS IIIセンサーになったほか、画像処理プロセッサーの変更、アドバンスドハイブリッドマルチビューファインダーの搭載、1/8000秒のメカニカルシャッター、フィルムシミュレーションACROS、AFエリアの拡大、ロスレス圧縮RAW対応などのブラッシュアップが施されている
同社のレンズ交換式カメラのデザインはフィルムカメラを彷彿させるものとなっており、新製品のX-Pro2は往年のレンジファインダー式カメラのような光学式のファインダーが装備されている。X70も正面や背面はよくあるコンパクトデジタルカメラのデザインだが軍艦部側から見るとシャッターダイヤルや絞りメモリが配置されておりフィルムカメラそのもののデザインだ。
同社のレンズ交換式カメラは懐古趣味的にフィルムカメラのデザインを踏襲したのではなく、一貫してフィルムカメラの操作性を追求した結果のデザインといえよう。こうしたデザイン以外にも独自のフィルター配列を採用したセンサーX-Trans CMOSを採用することでモアレや偽色の発生を抑え、光学ローパスフィルターを不要としている。同社はハニカム構造の独自センサーを採用していた時期もあり、センサーに関しても一方ならぬこだわりを持っているようだ。ちなみにFinePixシリーズと生産終了のX-A2はX-Trans CMOSではない。
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海外で発売されたX-E2sは国内では発売未定となっているが、2月4日公開の新ファームウェアVer.4.00を現行X-E2に適用すると、X-E2S相当となる。エンブレムの刻印が異なるが内容は同等
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FUJIFILM X70は広角28mm相当のレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラで、デジタルテレコンバーター機能により35mm相当、50mm相当の画角で撮影することができる。モニター上にも画角に応じたスルー画が表示されるので、レンズ交換をしている感覚で撮影可能
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超望遠レンズXF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR。35mm判換算で152mm~609mm相当の焦点距離をカバーする超望遠ズームレンズで、超望遠ズームレンズで生じやすい色収差を徹底的に低減したほか、AF駆動に高速なリニアモーターを採用することで、1.4kg以下の小型・軽量化を達成。超望遠領域での手持ち撮影が可能としている
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チェキシリーズはハローキティモデルやクラッシックデザインのもの、ワイドレンズ搭載モデルなど様々なデザインが製品化されているが、写真のinstax mini 70は「撮ルをあそぼう。」をキャッチフレーズに、白、黄色、青の3カラーが用意されているほか、セルフショットミラー&セルフィーモードや肌色を明るく写せるハイキーモードなどを搭載している。
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スマホ用写真検索アプリ写真をmikke。スマホにたまった大量の写真の中から写真を楽しく簡単に検索して見つけ出すことができるアプリで、iOSおよびAndroidに対応している。写真に写った人物ごとに分類したり、家族やグループ、人数などのキーワードで分類整理できる
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独自画像解析ソフトで、人物・風景などのカテゴリー別に画像を自動整理することができるワンダーフォトボックス。デジカメやスマホ、パソコンに保管されている沢山の画像などを簡単に取り込んで自動的にカテゴリーごとに整理して保管することができる
富士フイルムブース 360°全天球動画
RICOH THETA Sで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)
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