昨年に引き続き白黒はっきり色分けされたデザインで、ホワイトはカールツァイス、グレーはコシナ、ブラックはVoigtlanderというブース内の色分けを行い、各社のカメラに対応したレンズを出展。コシナは2004年にカールツァイス社と共同開発製品を製造販売することを発表して以来、2010年にはマイクロフォーサーズシステム企画賛同、2011年にはE-mountシステムの企画に賛同するなど積極的に商品構成の幅を広げている。

CP2016_zeiss_00820

カールツァイスは、白色、コシナは灰色、Voigtlanderは、黒色に色分けされたハンズオンコーナーでは新製品を始めとしたレンズをカメラに装着した状態で手にとって見ることが可能

デジタル一眼レフカメラのほか、ミラーレス一眼やマイクロフォーサーズなど各社のカメラマウントに対応したレンズを作るのは容易ではないと想像するが、イメージサークルとしては35mmフルサイズとハーフサイズに大別できることから光学系に同じものを流用することも可能で、デジタルカメラが高画質化した昨今ではフィルム時代の描写もかなり再現できるようになり、こうしたオールドレンズへの関心が高まってきているようだ。カメラ側もフィルムをシミュレーションするような写りを可能にした機種もあり、アナログへの回帰はレンズだけではなさそうだ。

CP2016_zeiss_00793

Carl Zeiss Otusは現在28mmF1.4、55mmF1.4、85mmF1.4の3本がラインナップされているがいずれも優れた描写の高性能レンズで、マウントはキヤノンEFとニコンFマウントに対応。いずれのレンズもマニュアル操作

カールツァイスブランドでは、35mmフルサイズセンサーに対応したMilvusや、最上位機種にあたるOtus、フィルム時代からの流れを継ぐClassicの3ラインのほか、iPhone用のアタッチメントレンズExoLens with optics by ZEISSなどが出展された。Milvus、Otus、Classicはいずれもフードと一体感のある従来のレンズのイメージを覆す斬新なデザインが特徴的だ。

CP2016_zeiss_00798

RED DRAGONに装着されたCarl Zeiss Otus28mmF1.4。カメラと比較して負けてない大きさで、写真用のレンズとしては弩級といってよい。価格も写真用レンズとしては高価で50万円台

CP2016_zeiss_00770 CP2016_zeiss_00768

Carl Zeiss MilvusはOtusと同様のデザインを採用しているが、比較的リーズナブルな価格となっている。21mmF2.8、35mmF2、50mmF1.4、85mmF1.4、50mmF2、100mmF2がラインナップされており、キヤノンEFマウントとニコンマウントがある

CP2016_zeiss_00784

新製品のソニーEマウント用レンズCarl Zeiss Loxia 21mmF2.8。ほかに35mmF2、50mmF2がラインナップされており、いずれも35mmフルサイズに対応している。Eマウント対応としてはほかにBatisとTouitがある

CP2016_zeiss_00788

iPhone用のアタッチメントレンズExoLens with optics by ZEISS。モバイルアクセサリーのメーカー、フェローズのExoLensTMブランドと提携して作られたレンズで、マクロ、広角、望遠の3本がある

CP2016_zeiss_00818

Voigtlander ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical III E-mount(8月発売)。ほかにHELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical(5月発売)、SUPER WIDE-HELIAR 15mm F5.6 Aspherical III(4月発売)が出展されていた

Voigtlanderブランドの新製品としては、ソニーEマウント用レンズHELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical E-mountや、ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical III E-mountなどが出展されており、こちらはフィルムカメラ用のレンズの流れを感じさせるデザインとなっている。

CP2016_zeiss_00803

動画用のCompact Primeなどもショーケース内で展示。Interchangeable Mountにより、各社のカメラに対応したマウントに交換可能

コシナ/カールツァイスブース 360°全天球動画

RICOH THETA Sで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)