Panasonicプレスカンファレンス動画

360°全天球動画

RICOH THETA Sで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)

Panasonicブース動画

Panasonicブースレポート

パナソニックは、放送・制作向けの4K/8K時代に応える機材として従来のHDと同等の機能を備えた秋発売予定の大型ライブスイッチャー「AV-HS8300」や、UHD出力とHDのサイマル出力に対応した4Kスタジオハンディカメラ「AK-UC3000」シリーズ、4倍速ハイスピード撮影が可能なHDスタジオハンディカメラ「AK-HC5000」シリーズを出展した。

また、大型表示システムやサイネージをはじめ、撮影、編集、送出、配信までの商品ラインアップを展示し、スポーツ撮影システムから表示装置まで、トータルソリューションを提案する大きく分けて2つのソリューションを展開する出展内容となっていた。特にブース上部には大型サイネージディスプレイとBALLOON CAMが展示されており、かなり存在感のあるブースだった。

パナソニックは、4月1日付で新しい社内分社「コネクティッドソリューションズ社」を設立。重点事業領域を「流通・物流」「エンターテインメント」「パブリック」「アビオニクス」「製造」に定め、従来の商品軸の事業部体制から重点事業領域に沿った業界軸の事業部体制へと変革を行い、それに伴って北米もエンターテインメント事業を主に行うパナソニックエンターテイメントカンパニーを発足。スタジアムなどの大型映像システムなどを中心とした事業展開をしていくことになったブースの出展内容も、こうした事業変化に伴った展開になっている。

ドローンと風船を融合した「BALLOON CAM」。ヘリウムガスによる風船に4基のプロペラを装備したもので、風船部分にはプロジェクションによる表示も可能。飛行の安定性と静粛性を兼ね備えており、各種イベントにおける広告塔としても有効。カメラも搭載でき、移動もできるので、イベント会場などの俯瞰撮影が可能

4倍速ハイスピード撮影が可能なHDスタジオハンディカメラ「AK-HC5000」。CCUやカメコン、マスターコントロールユニット、箱型レンズ搭載可能なクレードルなどのオプションが用意されているほか、HDRにも対応しておりスタジオのほかスポーツや音楽イベントなどの中継に対応可能

AK-HC5000のマスターコントロールユニットAK-MSU1000GJ(左)およびリモートオペレーションパネルAK-HRP1000(右)

12G-SDIに対応した4Kライブライブスイッチャー「AV-HS8300」。4Kモードで最大80入力/40出力に対応した4MEスイッチャーでDSK/8キーヤー、マルチビュー4系統出力、10bitフレームシンクロナイザー、カラーコレクターなどの機能を搭載している

ライブプロダクションセンター「AV-HLC100」。1MEのスイッチャーにパン/ティルトやズームといったカメラコントロール機能を搭載。ワンマンオペレーションによるライブストリーミングが可能な簡単操作を実現。スポーツやライブイベントのほか、お天気カメラなどに対応可能

同社が本格的にデジタルシネマに参入したきっかけとなったVARICAMシリーズは、「VARICAM 35」のほか、小型4Kカメラレコーダー「VARICAM LT」に加えて、今回「VARICAM 35」にV-RAW2.0レコーダーが直接接続された4Kカメラレコーダー「VARICAM PURE」を出展。4K解像度で120fpsの非圧縮RAW信号が記録可能なカメララインアップが揃った。VARICAMのコーナーにはこうしたラインナップのほか、ベールに包まれたカメラが出展されており、VARICAMシリーズのエントリーモデルとして今年中に登場予定とアナウンスされていた。

映像制作向けとしてすでに発売されているVARICAM 35やVARICAM LTに加えて今回VARICAM 35のカメラモジュールにV-RAW2.0レコーダーが直接接続された4KカメラレコーダーVARICAM PUREを出展

こうして並べられたVARICAMシリーズの末席にベールに包まれた謎のカメラが。GH5で使われているセンサーや画像処理デバイスなどを流用することで、ローコスト化を狙ったカメラというのがもっぱらの噂

この謎のカメラは、プレスカンファレンスでも詳細は明かされていない。大判センサーを搭載した小型軽量カメラでSDメモリーカードのような安価なメディアを採用し、記録フォーマットも汎用性の高いもので一般のノンリニア編集でも対応可能ということらしい

エクスプレスP2メモリーカードドライブAU-XPD3。Thunderbolt 3インターフェースによりデイジーチェーンで6台まで接続可能で高速転送にも対応している

その他の新製品としては広角24mmからの光学20倍ズームを搭載した、1型MOSセンサーの4Kメモリーカードカメラレコーダー「AG-UX180」や、広角24.5mm光学15倍ズームに1型MOSセンサーを搭載した4Kメモリーカードカメラレコーダー「AG-UX90」などが出展された。また、360°映像を撮影できるカメラAW-360や屋外対応HDインテグレーテッドカメラ「AW-HR140」、6月に発売予定のカメラ・レコーダー分離型4K対応小型カメラ「POVCAM」などが出展された

リモート雲台HDカメラ「AW-HR140」。IP65規格に対応した全天候型フルHDリモートコントロールカメラで、実際に振動を加えてもブレないところを披露していた

6月に発売の4K対応ポータブルレコーダーシステム「POVCAM」のカメラ部分「AG-UCK20」。広角29.5mmからの20倍ズームを搭載しており、4K/29.97p記録が可能

こちらはPOVCAMのレコーダー部分「AG-UMR20」。UHD/FHDの映像をSDメモリーカードに収録可能なほか、IPストリーミングやIPコントロールに対応している

360°4KカメラAW-360。4つのHDカメラと4つのマイクが搭載されたカメラユニット部分

360°4Kカメラからの4系統の映像信号をリアルタイムでステッチング合成し、HD画像として出力することが可能。LAN経由によるモニタリングやカメラ制御も可能

360°4KカメラのHD出力画面。4つのカメラからの映像を違和感なくリアルタイムでHD画面にとして表示できる

広角24mmからの20倍ズームレンズを搭載した4K対応カメラ「AG-UX180」。光学手振れ補正(O.I.S)や高性能インテリジェントAF、ダブルSDメモリーカードスロット装備でリレー/サイマル/バックアップ記録が可能。記録は4K 24p、UHD 60p/50p、FHD 60p/50pのマルチフォーマット対応で、120fpsのHDスーパースロー記録も可能

P2 Castはネットワークを介してクラウドに常時接続されることにより、取材映像クリップの自動転送を実現。複数クルーからの全てのカメラステータス、全映像ソースのプレビューとカット編集がデスクトップ上で可能なシステム

P2 Castのデスクトップ上の画面。最大20台までのカメラを管理でき、アイリスやズームなどのカメラコントロールにも対応している。写真は各カメラからのクリップのサムネイル画像とメタデーターが表示されているところで、クリップを選択して画面右側でプレビューやカット編集などが行える。プロキシデータで編集作業を行うことで、必要データだけを効率よく転送するということもできる