Blackmagic Designプレスカンファレンス動画
Blackmagic Designブース動画
360°全天球動画
RICOH THETA Sで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)
Blackmagic Designブースレポート
Fairlight EVOは48フェーダー、24フェーダー、12フェーダー、デスクトップ型12フェーダーの4つのモデルがある。写真は12フェーダーモデル
Blackmagic Designは、毎年NABで多くの新製品を発表することで知られているが、今年も期待通りの発表が行われた。その中で特長的だったのは、Fairlightブランドの製品である。同社を傘下に迎えてからあまり特長的な製品が出ていなかったが、今回DaVinci Resolveとの融合が果たされ、カラーコレクション、ビデオ編集に加えFairlightのDAW機能が統合された。これにより、DaVinci Resolveを共通のプラットフォームとしてビデオとオーディオの後処理が行えるようになった。
DaVinci Resolve 14はFairlightとの融合のほかCPUとGPUの最適化やGPUパイプラインの改善などで高速化を実現
DaVinci Resolve 14のツールバーにはFairlightの項目などが追加されている
FairlightのDAW画面表示
DaVinci Resolve Mini Panelは選択しているツールのメニューやコントロール、パラメーターなどの設定を表示できる2つのLCDモニターが装備されている
DaVinci Resolve Micro PanelはUSBバスパワー接続可能で、トラックボールなど上位機と同じものを採用
それぞれの作業に特化したコントロールパネルも用意されているが、今回DaVinci Resolve Mini PanelとDaVinci Resolve Micro Panelが新たに登場した。この2つのパネルは、コンパクトながらトラックボールなどの操作デバイスは上位機種と同等なものが採用されているほか、パネルのサーフェースも金属製となっている。
Ultimatte 11は今回24,995ドルから9,995ドルに価格が大幅に引き下げられた
Blackmagic Designとは独立してUltimatteブースで出展されていたUltimatte 11
またFairlightと同時期に傘下に入ったUltimatteは、Ultimatte 11が大幅に値下げされた。今のところBlackmagic Designとの融合などはなく今までのUltimatteと同じものとなっているが、ATMEやFairlight同様近いうちに何らかの形で新しいUltimatteブランド製品が発表されることだろう。
オールインワンタイプとして登場したATEM Television Studio Pro HD。マルチビューモニタリング出力はSDI/HDMIの2つがあり、業務用のモニターや民生用のモニターの使用が可能
今までBlackmagic Designはソフトウェアとコントロールパネル、ハードウェア本体とコントロールパネルという組み合わせで運用する形態の製品が多く、最小限のコストで初期導入し必要に応じてコントロールパネルを追加するといった方法がとれる製品が多かったが、オールインワン構成のATEM Television Studio Pro HDが発表された。
ATEM Television Studio Pro HDはオールインワンタイプだが1UラックマウントタイプのATEM Television Studio HDもある
ATEM Television Studio Pro HDには、スルーのSDI出力のほか、AUX入力やPGM出力端子が装備されている。ACはアダプターではなく直接接続
UltraStudio HD MiniはThunderbolt 3に対応しておりバスパワー接続が可能。HD60pでYUV10bit、30pでDCI RGB12bitに対応
ATEM Television Studio Pro HDはHDMIとHD-SDI入力に対応しており、計8系統の入力に対応している。4Kに積極的だった同社だが、ワールドワイドで考えると途上国を始めとしてSDやHDを利用しているところも多く、そうした市場を狙ったものと思われる。ほかにもHD対応Thunderbolt 3搭載のキャプチャーデバイスUltraStudio HD Miniがあり、これはバスパワー接続で使用可能。
URSA Mini ProはBluetoothリモートカメラコントロールがサポートされた。またB4マウントレンズにも対応。B4マウント時はセンサーの中央部分を使用することになる
B4マウントに対応したことにより中継などで使われる高倍率の箱型ズームレンズの利用も可能になっている
URSA Mini Proにはほかにもニコンマウントが用意され、レンズの選択の幅が広がった
なお、URSA Mini ProのBluetoothリモートカメラコントロールのサポートやニコンマウント対応、Video Assistの新しいプロ仕様スコープ機能と多言語対応、Blackmagic Duplicator 4KのH.264サポートなどが発表された。
Blackmagic Duplicator 4KはH.264がサポートされ4KのH.265と選択可能になった